ポール・ボキューズ
この名を知らないフランス料理人、そしてフランス料理を愛する人はいないだろう。86歳にして未だリヨン郊外ソーリューにある店ではその大きな手、God Handでゲストと握手をし、共に写真に収まり永遠の記録と記憶を残させる。記憶上、アントニオ猪木氏よりも大きく、そしてふくよかだったボキューズ氏の手
思えば国立新美術館東京に開店したブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼは衝撃だった。宇宙船に乗ったかのような作りに、昼はランチの行列が、夜はワインを料理を気軽に楽しむブラッスリーとして未だに人気があると聞く。開店直後にはボキューズ氏も来日し、ゲスト全員と握手をし、本にサインをし、写真撮影に応じるのは80歳を悠に過ぎた料理人にはいささか酷だったかもしれないが、少なくとも著書にサインをいただいた私としてはこれ以上の感激はなかったことも事実だ。
安定した料理はひらまつグループの組織力の強さに見ることができる
本家本元の三ツ星レストラン、ポール・ボキューズの話は後半に述べるとして、最近出掛けた銀座店をご紹介したい。