お酒とともに小皿料理を
アロヒディンの店内を見回すと、まず鮮青のテーブルクロスが目に飛び込んでくる。テーブル間にゆとりをもち、装飾を最低限にほどこしているためか、雑居ビルの地下にありながら、店内には気持ちをそっと静めてくれるような空気がゆっくりと流れていた。数日間寝かした「にんじんサラダ」。酸味とディルの香りが鮮烈
ホール担当の日本人女性によれば、お酒とともに料理を召し上がっていただきたい、との想いからであるという。
お酒は、トルコ、グルジア産のワインに加え、ビール、カクテルなど、それぞれ種類はそう多くないものの、ひと通りはそろっている。ワインに関しては、ウズベキスタン産のワインもあり(現在はメニューに載っていないが)、今後は直接契約をして、常時店に置く予定だという。
ワイン造りの歴史が数千年にもおよぶ中央アジア。醸造技術では遅れをとったものの、ぶどうの品質がよく、近年では世界的にも注目されはじめているという。ウズベキスタン産のワインとは、いったいどのような味わいなのだろうか。シルクロードの要塞地であった頃に思いを馳せながら、じっくりと口に含みたいものである。
適度な辛さが食欲をそそる
さっぱりとしたなかに辛子の辛みが引き立つきゅうりとトマトのサラダ「アチチュク」
グリチカと呼ばれるそばの実を添えた「キョフテのグリチカ添え」