エスニック料理/おすすめアジア料理店

ウズベキスタン料理「アロヒディン」(3ページ目)

八丁堀と茅場町の間のオフィス街の一角に、2012年4月、ウズベキスタンの家庭料理を提供する店がオープンした。ロシアやトルコの影響を受けたウズベキスタンの料理は、お酒との相性が抜群。同店では、お酒とともに、をコンセプトに、小皿料理を多数揃え、未知なる料理を気軽に楽しめるようになっている。

佐藤 わか子

執筆者:佐藤 わか子

世界のおうちご飯ガイド

ロシア料理もウズベキスタンの家庭の味

ウズベキスタンの料理のほかにも、ロシア料理、トルコ料理もある。ウズベキスタンは、長年ソビエト連邦の統治下にあった影響で、ウズベキスタンの家庭ではロシア料理が浸透し、根付いているのだ。同店でも、料理人のお母さんが得意とするロシア料理をメニュー化させたようだ。
ナン

バターの香りがふわりとたつ「自家製ナン」

トルコ料理は、料理人が丸の内にあるトルコ料理店「トプカプ」で修業した経験をもつうえ、トルコとウズベキスタンでは共通する料理が多い。また、日本では、ウズベキスタン料理は未知国の料理で、トルコ料理のほうが認知度が高いから、という理由もあるようだ。そのような状況から、会社員を対象にしたランチは、なじみのあるトルコ料理のみを提供する。ただ、混んでいる時間帯を過ぎれば、多くのディナーメニューも頼めるというのだから、要チェックだ。

食材をバランスよく揃える

ウズベキスタン料理は、総じて少し油分が多め。トルコ料理と比較すると、サラダにも少し唐辛子を加え、ややスパイシーな印象も受ける。ナンと呼ばれるパンを主食にし、肉は羊肉と牛肉が中心。アロヒディンでは、それに加えてタコ、エビ、サーモンといったシーフードも取り入れ、口腔内に爽快感を誘うような軽やかなメニューもそろえる。
ウズベキスタンのお茶

食後はぜひ香ばしい「ウズベキスタンティー」を

アロヒディンは、ホールを担当する日本人女性と料理人であるウズベキスタン人の男性のご夫婦が切り盛りするお店。料理は、実際のところ荒削りな部分があることは否めないが、実直そうな料理人のお人柄と的確な応対が心地よい奥様とのコンビネーションは素晴らしく、実に応援したくなる店である。

この店の料理人と話をしていたら、同店の料理人と同じく、丸の内のトルコ料理店「トプカプ」で料理を学んだ下北沢のトルコ料理店「イスティックラル」の若き料理人の顔がふと浮かんだ。年齢も近しく、料理経験も浅いということもあるが、きっと、料理に対する真摯な姿勢が、ワタシのなかで面白いほどにピタリとはまったからだろう。

各国料理店の閉店が相次ぐ中、この新風が、いまの季節にそよぐ爽やかで希望に満ちた風と交わり、体内に軽やかさが駆けめぐったのであった。

最後に。ラグメン(中央アジアで親しまれているトマト味の麺)好きの方へ朗報。先日、15名ほどの貸切パーティーで、ウズベキスタンスタイルのラグメンを出したそうですよ(麺は自家製ではないそうですが)。人数は相談に応じて、とのことでした。

■WINE&BEER 「ALOHIDDIN(アロヒディン)」
所在地:東京都中央区八丁堀1-4-8森田ビルB1
TEL&FAX:03-6228-3898
営業時間:11:30~15:00 17:00~23:00
定休日:日曜、祝日(貸切の場合は営業)
地図:Yahoo!地図情報

お店のオフィシャルHP:「WINE&BEER ALOHIDDIN(アロヒディン)」

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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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