セクシュアルマイノリティ・同性愛/ゲイライフ

コラム:ゲイばんざい(1)~GWイベントレポート(2ページ目)

このGW、東京ではパレードも開催され、超ゴージャス&SEXYなパーティ”Shagri-La”もあり、そして二丁目で毎晩、実にバラエティに富んだパーティを楽しむことができ、東京のゲイシーンってスゴイ!とあらためて実感しました。そんなイベントの様子+αをダイジェストでご紹介!

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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東京レインボープライドが初開催で大成功!

東京レインボープライド

東京レインボープライドのパレードの先頭「Power of RAINBOW号」フロート

4月29日(祝)、「もう東京レインボープライドが初開催されました。約2500人が歩き、沿道の応援なども含めると約4500人が参加し、成功を収めました。晴れやかで祝祭的な1日の様子をお伝えいたします。

4月29日(祝)の東京は、見事に晴れ渡ったパレード日和。会場の代々木公園イベント広場には、国籍もジェンダーもセクシュアリティもさまざまな、たくさんの人が集まっていました。広場では、ヴェルヴェデールやRED BULL、ゲイ雑誌『バディ』や手話サークルなどのブースが出店され、ステージではドラァグクイーンの方たちが司会をして、HIV予防啓発のトーク(コンドームの着ぐるみが登場)などが繰り広げられていました。参加者の方たちは、ドラァグクイーンやマッチョ兄貴の呼びかけに応えて募金をしたり(なんと1日で48万円余りもの募金が集まったそうです)、友達どうし連れ立ってしゃべったり、ブースを覗いたり、ステージイベントを楽しんだりしていました。ポケモンのコスプレをした集団や戦国武将の鎧兜を着た方など、目立つ格好をした方たちが写真をバシバシ撮られていました。

東京レインボープライド

Tokyo Gay Night号のフロート。ドラァグクイーンのエスムラルダさんも盛り上げます。

12時半頃からパレードの整列がはじまり、13時20分過ぎ、いよいよパレードが晴れやかにスタート!しました。先陣を切るフロートは、ドラァグクイーンが乗るPower of RAINBOW号。上川あやさん(世田谷区議会議員)、石坂わたるさん(中野区議会議員)、石川大我さん(豊島区議会議員)や実行委員長の葛城佳世さんらが先頭を歩きました。それからDJの方、GOGOの方2人、そしてエスムラルダさんが乗っている今回唯一の本格的なDJフロートであるTokyo Gay Night号。ゲイの方が大勢歩きました。続いて、小さな赤い車ながらクラブミュージックを流して盛り上げていたGoing Rose号。派手なコスプレの方を含め、いろんな人たちが参加していました。それから、Audi号&あゆ"Party Queen"号。Audiのオープンカーにドラァグクイーンが乗って優雅に手を振り、とてもゴージャスな感じでした。トリをつとめたのがNyanCat号。女性の方が多数、参加していました。全体として、これまで以上に外国人の方やクラブ系のストレート(アライ)の方が多かったように感じました。

各フロートにはレインボーフラッグを横断幕のように持って歩く方たち、トラメガでメッセージを読み上げながら歩くスタッフの方たちがいて、沿道にレインボーに象徴される多様性をアピールしていました。宮下公園で脱原発集会をやっている方が声援を送ってくれたり、表参道でパレードを応援する一団もいたり。おなじみの数キロのコースを歩き、みなさん元気に代々木公園に帰ってきました。

東京レインボープライド

DJタイムでは、ステージ前でハジけて踊る人も。

パレード自体は、みなさん晴れやかな笑顔で生き生きと歩いてましたし、プラカードを掲げるアピールなども自由に行われていましたし、今までとそれほど変わらない印象を受けました。が、ジワジワとこのパレードならではの素敵さがわかってきたのは、パレード帰着後、パーティタイムが始まったときでした。ステージの上でドラァグクイーンのDJの方がプレイし、なつかしめ&ゲイ的に感涙モノな曲が次々にかかり、外国人の方やクラバーたちがステージ前に出てきて踊りはじめました。その踊りの輪に、日本のMTFトランスジェンダーの方や、レズビアンかどうかわからないけど派手な格好の女性の集団なども加わり、楽しそうにハジけて。「ふだんはあまり交流がないかもしれない、国籍も性別もジェンダーもセクシュアリティもさまざまな人たちが今、いっしょに音楽とダンスを楽しんでる。なんて素晴らしい光景!」と、感動を覚えたのでした。

東京レインボープライド

アフターイベントのステージでは次々にパフォーマンスが繰り広げられました

DJタイムが終わってアフターイベントがスタート。エイサーの演舞、ハワイアンの演奏、外国人のダンサーのパフォーマンス、バーレスク・パフォーマンスなどが次々に繰り広げられました。それからセクシュアルマイノリティの議員さんや、民主党参議院議員の松浦大悟さん、そしてオープンリー・ゲイの米国総領事パトリック・リネハンさんがスピーチをしました。最後には出演者が全員ステージに上がり、代表の方たちが挨拶をして、みんなであゆの歌を歌って、フィナーレを迎えました。

そんなアフターイベントの最中も、パーティのノリはそのままで、ステージの脇のほうでずっと楽しそうに飲んだり踊ったりしている人たちがたくさんいました。日本人&外国人のゲイカップルが抱き合いながら踊ってたり、キスしてたり。僕も気さくに話しかけてもらったりして、オープンな、とてもリラックスした、自由(すぎるくらい)な空気感がいいな、と思いました(ゲイクルーズを思い出しました)。一言で言うと、とても楽しかったです。

東京レインボープライド広報担当の乾さんも「デモンストレーションというよりはパーティのような」パレードをやりたかったと語っていましたが、本当にそうだなあと。欧米のパレードってそもそもはクラブパーティ的なもの(ハッピーなお祭り)の延長にあると思いますが、初めてそれを体で実感した気がしました。
また来年も開催されるそうですので、今回行けなかったみなさんはぜひ参加してみてください。

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