食と健康/高齢者・被介護者の食事・レシピ

誰にも食べやすいユニバーサルデザインフードとは?(3ページ目)

高齢化社会になり、介護食品の市場が活気を見せています。中でも、高齢者だけではなく誰もが食べやすい食品として開発された「ユニバーサルデザインフード」がバラエティ豊かに。「ユニバーサルデザインフード」とはどんな食べ物なのでしょうか。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド


誰にとっても食べやすい「UDF」

ユニバーサルデザインフード,スーパーマーケット,ドラッグストア

スーパーマーケットやドラッグストアなどで、手軽に購入できるユニバーサルデザインフード。

UDFは、業務用として施設や病院での利用はもちろん、ドラッグストアや大手スーパーマーケット介護用品店などでも販売されていますので、在宅での介護食として、咀嚼力が落ちてきたという高齢者が日常的な食事として活用できるほか、家庭での介護食として活用することができます。

また、若い人でも口腔内や歯の疾患により、通常の食べ物が食べにくい、飲み込みにくい場合の食事としても活用でき、つまり高齢者でなくても万人が利用できる配慮がされています(UDFは、「特別用途食品」ではなく一般の食品です)。

自然災害の多い昨今、避難所暮らしで高齢者や慢性的な病気を持っている人は食事で困ったという話題がよく上ります。高齢者や介護を必要とする人がいるご家庭では、レトルトや缶詰の形態のUDFを、いざという時の避難グッズに用意しておくと、家族みんなのためにも役立ちそうですね。

ただしUDFは、離乳食としては向いていません。UDFは、ベビーフードと比べて味が濃い、栄養素が多い、塩分がベビーフード(0.5%)より高いものが多いためです。

さらに詳しい情報は、ユニバーサルデザインフード(日本介護食品協議会)のサイトをご覧ください。

関連リンク/
喉に詰めやすい食品と注意点」(食と健康)

参考/
・高齢者の人口(総務省 統計局)
・すべての人が食べやすい「ユニバーサルデザインフード」(政府公報)
ユニバーサルデザインフード(日本介護食品協議会)
・「ユニバーサルデザインフードの現状」(『臨床栄養』Vol.119,2011,No.4)
・「段階的食事の共通化とユニバーサルデザインフード」(『缶詰時報2011年10月号』)
その他

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