バッテリーゲージの動作が不安定なのが玉に瑕
とまあ、おおよそのシーンにおいてエントリーモデルのデジタルカメラとしてはかなり好感触な製品であったわけだが、ひとつだけ閉口した部分がある。バッテリーライフだ。CIPA準拠で240枚という数字自体はさほど悪くないのだが、バッテリーゲージの挙動が不安定なのだ。
フル充電からバッテリーゲージが1本減った状態から数枚ほどの撮影を行い、スイッチを切ってから再度スイッチを入れたときには残りゲージが1本になっているというような感じだ。逆に残り1本だったのがフル充電表示に戻るというようなこともあった。
ただ、最近流行のUSB充電が可能、それもDSC-WX50の場合はmicroUSB端子を搭載しているので、モバイルブースターなどのスマートフォン用の外部電源で充電できるというのは強みだ。
そういった外部電源を持っていなくても、コイン式のスマートフォン用充電器でmicroUSBのものがあれば充電できるということでもあるわけだ。ただし、充電中は再生しかできないことを記しておくべきだろう。
「とりあえず」のデジカメとして特にオススメ
本文中で何度か書いているが、エントリーモデルであるにもかかわらずDSC-WX50にはさまざまな機能が搭載されている。安価であってもボディの質感は悪くない上に、カラーバリエーションも4色が用意されている。また、写りもそこそこ以上のものをキープしている。動画撮影をはじめとした撮影機能も豊富に揃っているのも特筆しておきたい。さらに光学式の手ぶれ補正機構が搭載されており、ISOをそれほど上げなくとも暗所で撮影できることに加えて、暗所での撮影性能自体も高い。
サイズを見ても厚さ19.1mmと薄型、重量もメモリーカードとバッテリー込みで約117グラム。セカンドバッグの片隅に入れることもできるコンパクトさも魅力のひとつだ。
このレベルの製品が1万円台半ばで購入できるのだから、恐ろしい時代になったものだ。「とりあえずデジカメが必要」というユーザーにとっては、ファーストチョイスとなっていいデジタルカメラといえる。
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