「終わるまで」ではなく「時間まで」やる
タイマー活用も手段の一つ。タイマーはキッチンタイマーでもいいし、写真のようにスマートフォンのタイマー機能を活用してもOK
「その作業を終わらせる時間を決めておき、時間がきたらすっぱりとやめて次に移る」
ということ。洗濯物を干したり、食材を保存するなど、最後まできちんと対処する必要がある家事もありますが、多少先やり残してもさほど困らない家事も、家の中にはたくさんあります。時間や、体力・気力の限界がある時は、「あらかじめ終わらせる時間を決めてから取り組む」タイムキーピングの発想を持つことが大切なのです。このようにしてみると、一日の時間が有効に使えるようになってきます。
ただ頭の中で時間を決めておいても、つい長引いてしまうものなので、次のような工夫をしてみましょう。
タイマーを使う
キッチンタイマーにひもをつけたものをを首からかけて「5分以内で風呂そうじを終えよう」と張り切ってみる。特に小さく、細切れな家事は目標時間を設定しておくことで、集中して取り組めます。自分なりの「制限時間」を決めて、記録更新を目指してみるのも楽しいもの。タイマーはスマートフォンなどに搭載されている機能を活用してもOK。アラームを使う
時計や携帯電話のアラームをセットして「今から1時間だけ片付ける」と決めて取り組む。片付けは特に、時間を区切って行うこと。すべてが終わるまで取り組んでしまうと、時間を取りすぎて疲れてしまう家事も暮らしの中にはたくさんあります。携帯電話やスマートフォンなら、アラームに好きな音楽を設定することもできるので、やる気もアップ!音楽を使う
お気に入りの1曲がかかっている間だけ、頑張る。ipod など携帯できる端末でイヤホンを使えば、家中どこでも音楽を聴きながらタイムキーピングできますよね
その日の気分で曲を変えてもいいし、掃除はこの曲、片付けはこれ、と家事に合わせてヤル気が出るものを決めておくのもいいものです。
いずれも、音楽が終わったり、アラームが鳴ったら作業を終え、次のことへ気持ちを切り替えましょう。「終わるまでする」のではなく「決めた時間までする」。大きく広げて考えていくと、これは仕事の上でも大切な発想です。ワークライフバランスを上手に取るためにも、目についたものに漠然と取り組み、終わるまで関わってしまうというスタイルをやめ、「終わる時間」をきちんと決めて、その時間に向けて作業に集中して取り組み、時間がきたらすっぱりと気持ちを切り替える。暮らしにも仕事にも、こうした時間管理をする癖を、つけていきたいものだと思います。