人気タイトルが不足しているから売れない?
PSPの時のロンチタイトルはどうだったのでしょうか?
例えば、PSPの本体同時発売タイトルを挙げてみましょう。みんなのGOLF ポータブル、リッジレーサーズ、ヴァンパイア クロニクル ザ カオス タワー、麻雀格闘倶楽部、ルミネス -音と光の電飾パズル-、アーマード・コア フォーミュラフロントの6作。ついでに発売と同時に爆発的に売れたPlayStation2も例に出してみると、 リッジレーサーV、ストリートファイターEX3、drummania、決戦、A列車で行こう6、エターナルリング、ステッピングセクション、麻雀大会3 ミレニアムリーグ、森田将棋、柿木将棋4の10作。
対して、PSVitaの本体同時発売タイトルは、ダウンロードオンリータイトルを含めずパッケージ販売のタイトルのみでなんと20本。その中には定番のみんなのGOLF6やリッジレーサー、格闘ゲームにULTIMATE MARVEL VS.CAPCOM3、アクションには真・三国無双NEXT、さらにアンチャーテッド 地図なき冒険の始まりなど、全部はとても挙げきれませんが十分な役者が揃っています。
つまり、本体同時発売タイトルに問題があるわけではないのです。むしろ不安があるとすれば、これから発売されるタイトルかもしれません。
3DSが与えたダメージ
3DSでモンスターハンター3Gが発売というのは、PSVitaには痛恨のニュースでした。
もう1つのシナリオは、モンスターハンターポータブル(以下モンハンP)シリーズ。PSPの後継機なわけで、当然PSPで育ったモンハンPシリーズの続編が発売されるのではという期待感があります。
そしてこの両方が、発売を前にして3DSに潰されることとなります。3DSは8月に1万円の値下げをして本体価格を15,000円に改訂。さらに9月にはモンスターハンター3Gの発売を発表。この時点で3DSがPSVitaよりも1万円近くも安く、さらにモンスターハンターシリーズが遊べるハードというポジションを獲得します。
相対的に、PSVitaは携帯ハードにしては非常に高価なわりに、目玉タイトルがよく見えないという状況に陥りました。結果、コアなファンこそいち早く手にいれてくれたものの、その後がなかなか広がらないという展開に苦戦しています。
PSVitaは、なんとかしてこの状況を打破しなければいけません。