ドラクエ9に賛否両論
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色んな意味で刺激的なサンディ。良くも悪くも印象的なキャラクターですよね。 |
どうしてそのような批判が起こったのか。これには多くの理由が考えられ、1つには特定できません。例えば、ハードが据え置きから携帯ゲーム機へ変わったことや、PlayStationシリーズのハードから任天堂のハードに変わったことに対する一部ユーザーの反発。例えば、延期によって、期待と不安の両方があまりに高まってしまったこと。例えば、あまりに強烈すぎるガングロ妖精サンディの存在感……。
ドラクエ9は失敗作だ! という批判そのものがセンセーショナルでもあり、半ばお祭り騒ぎのようになって否定的な評価は拡大していきました。しかし、実際のところゲームの中身はどうだったのでしょうか? 本当に期待はずれの全く面白くないゲームだったのでしょうか? それとも、全く根拠のないデタラメな批判だったのでしょうか?
ガイドの個人的な感想を言ってしまうと、ドラクエ9は期待はずれどころか、非常に質の高い作品だと感じました。しかし同時に、たくさん起きている批判についても、決してデタラメばかりではないと思いました。つまり、良くできているしとても面白いが、楽しめなかった人もいるのだろう、というのがガイドの意見です。
今回は他の様々な理由はちょっと横に置いて、ゲームの中身について、なんで楽しめなかった人がいるんだろう、というお話をドラクエ9の特徴的なシステムをご紹介しつつ考えてみたいと思います。
キャラクターメイキング
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プレイヤーキャラクター全てを作成できるのは、ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…以来です。 |
しかし、本当の意味でのキャラクターメイキングはそこでは終わりません。次は職業とスキルがあります。レベルを上げていくとスキルポイントというポイントが貰え、それを割り振ることでそれぞれのキャラクターは独自の成長を遂げていきます。例えば、同じ僧侶でも、杖を持ち、MPが豊富で、サポートに徹した僧侶も作れれば、回復魔法も勿論使えるけど、武器を持って攻撃にも積極的に参加する僧侶、というのも作ることが可能です。
さらに、装備があります。ドラクエ9では非常にたくさんの装備があります。そもそも装備できる箇所がとても多く、アタマ、からだ(上)、ウデ、からだ(下)、足、アクセサリー、そして武器に盾の8箇所。そしてそれらの装備の大半に、グラフィックが用意され、装備を変える度に外見が変わります。ガッチリ鎧に身を固めた冒険者もいれば、Tシャツを着てジーンズをはき、素手でモンスターに立ち向かう冒険者だってありえます。
ここでまずポイントが1つ。このキャラクターメイキングは、効率的に攻略しようと思えば思うほど、必然的につまらないものになります。例えば、装備。1番強力な防具を装備させようと思えば、どうしたってみんな似たような装備になります。スキルもそうです、より効率的なスキルの組み合わせを追求すると、選択の幅はそれほど広くありません。
次は、モンスターとの戦闘やクエストについて、お話していきます。