スマートテレビとは?
そもそも「スマートテレビ」という言葉に厳密な定義はありません。過去も、アメリカでは「スマート」という言葉が好まれ、従来よりも多機能であったり、使い易く工夫した製品を「スマート○○○」と呼んできました。旧来のボタン操作のリモコンに画面表示が加わると「スマートリモコン」、と言った具合です。スマートフォンもその延長線上と言えるでしょう。テレビも、WEBブラウジング機能が搭載された時点で、スマートテレビと呼んでも、間違いではないでしょう。そんな掴み所のない面もあるスマートテレビですが、最近ではネット対応に加え、スマートフォンのようにアプリをネットから直接ダウンロードして機能を増やせる製品や、パソコンやスマホで馴染みのあるクラウドサービスへの対応、スマホとの連携機能などを持ち始めました。
では、いくつかのメーカーを例に、「スマートテレビ」と言えそうな機能を具体的に紹介してゆきましょう。
テレビに好きな機能が追加できる!
パナソニックの「ビエラコネクト」
「ビエラコネクト」は、パナソニックのテレビ「ビエラ」やレコーダー「ディーガ」に向けたクラウド型インターネットサービスの名称です。独自の「ビエラコネクト・マーケット」を運営し、スマートフォンでアプリを追加するように、メニュー画面に機能や用途を増やすことができます。
具体的には、ゲーム(有料又は無料)をテレビ単体で遊んだり、スカイプ、フェイスブック、ツイッターなど、お馴染みのネットサービスなどが利用できます。パソコンでも出来ることばかりですが、パソコンを起動せずともリビングのテレビでちょっと楽しむ……といった用途に便利でしょう。
スマートフォンで撮影した写真をテレビで見る!
ソニーの「ワイファイダイレクトモード」
スマートフォンのコンテンツを、対応するブラビアの大画面で視聴できる機能です。特徴は「ワイファイダイレクト」の名の通り、アクセスポイント介さず、スマホとテレビが直接繋がるので、無線LAN環境のないご家庭でもすぐに始めることができます。最近はスマートフォンで写真を撮るケースが多いですが、テレビの大画面に手軽に映すことができれば、迫力もアップしますし、家族や友人と共有して楽しい時間を過ごせそうです。
もちろん、ソニーのブラビアも、各種の動画配信サービスや、独自の映画を中心とした動画配信サイトである「ビデオアンリミテッド」、ツイッターやフェイスブックなどに対応したモデルが増えています。
次のページでは、さらにスマートテレビ的な機能をご紹介します。