介護・福祉業界で働く・転職する/介護・福祉業界の仕事

初任者研修・実務者研修、どう変わる?(5ページ目)

平成24年4月の医療・介護の同時改定にともない介護職員の資格制度も見直されます。近年の介護ニーズの多様化、高度化に対応するため、質の高いサービスを安定的に提供するのが狙いです。ステップアップしていくシステムへと変更していきますが、ここでは現行のホームヘルパー2級などがどのように変わっていくのか、既に修了した研修はどのように扱われるのかなどについて詳しく説明していきます。

井上 ルミ子

執筆者:井上 ルミ子

介護・福祉業界で働く・転職するガイド


現行の資格を取得するメリット

今年度で終了となるホームヘルパー2級の研修受講者は、将来設けられる実務者研修の時間数の一部に読み替えが可能となっています。またすぐに働かなくても研修期間に時間を費やすことが可能な方については、介護職員基礎研修の受講をお勧めします。研修内容が充実していると同時に、ほとんどの時間数が将来設けられる実務者研修の時間数に読み替えられます。

資格取得の意味

介護現場では今まで以上に資格が重要視されるようになってきました。例えば訪問介護やデイサービスの事業所などは介護福祉士の割合によっては事業所の介護保険の収入が違ってきます。言い換えると資格取得者は事業所に選ばれやすい人になります。

しかし本当の意味においての資格取得は介護を業として志す自分自身の成長のためであるということです。介護現場ではさまざまな技量が求められます。知識、技術のみならず、相手を思いやる心やその気持ちを伝えようとするコミュニケーション力です。日々忙しい中、自分の成長が相手の喜びを引き出すことに役立てるのだと実感できると自然にさらに学びたいと思うようになります。その学びの志の結果が資格取得に通じているのだという事です。
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