介護・福祉業界で働く・転職する/介護・福祉業界の仕事

初任者研修・実務者研修、どう変わる?(3ページ目)

平成24年4月の医療・介護の同時改定にともない介護職員の資格制度も見直されます。近年の介護ニーズの多様化、高度化に対応するため、質の高いサービスを安定的に提供するのが狙いです。ステップアップしていくシステムへと変更していきますが、ここでは現行のホームヘルパー2級などがどのように変わっていくのか、既に修了した研修はどのように扱われるのかなどについて詳しく説明していきます。

井上 ルミ子

執筆者:井上 ルミ子

介護・福祉業界で働く・転職するガイド


実務者研修の特徴

今まで介護福祉士の受験資格条件は3年の実務経験のみでした。しかし平成27年度からは実務経験3年に加え6ヶ月以上の実務者研修(450時間)の受講が必要となります。この研修は幅広い利用者に対して、基本的な介護が提供できる能力を修得することが目的です。

実務者研修の施行に合わせて、介護職員基礎研修やホームヘルパー1級が実務者研修に一本化されます。そのため過去に受講した研修内容の一部を読み替える仕組みになっています。また今回新たに加わった喀痰吸引等の研修を目的とした50時間の医療ケアについては、さらに別枠で演習を修了する必要があります。
読み替えのできる修了認定科目について

実務者研修認定ガイドラインより


一言で450時間の研修といっても、現場で働きながらの受講は大変困難なことであり不安な点です。今後も受講しやすい工夫の議論は続けられますが、考えの一つとして、6ヶ月間連続して学習するのではなく、数年間かけて少しずつ各科目を修了しましょう。さらには通信教育、インターネットによる放送授業など自分にあった学習方法が選択できるようになるでしょう。
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