蓼科高原茅野で地酒と極上ジビエを堪能する(3ページ目)

茅野のお酒をお土産にするならここ、CAVE福寿屋

諏訪の地酒をおみやげにするなら、ここ！ 「CAVE　福寿屋」。茅野市で70年の間、お酒をお届けしている信頼の店だ。

諏訪周辺の地酒はもとより長野の地酒、全国の地酒が揃う。そのほか、日本産ワインに輸入ワイン、本格焼酎や地ビールに世界のビールが品質管理も万全で保管されている。
店主の小林哲人さんは、知識も豊富で対応も親切。いろいろ質問すれば丁寧に答えてくれるはずだ。

酒蔵9社の「信州諏訪地酒ケーキ」！

お酒好きという方にも、お酒が弱いという方にもおすすめできるのが、「信州諏訪地酒ケーキ」だ。製造発売は、ヌーベル梅林堂。諏訪酒造組合とのコラボで、しっかり蔵ごとの味わいを体験できるスポンジケーキを開発した。蔵ごとの味わいを感じることができる理由は、なんと、お酒をそのままスポンジケーキに注入するから。わ～、手間かかる～である。
実際味わってみると、「高天ケーキ」は味が濃くて、「舞姫ケーキ」は甘くて、「ダイヤ菊」は後味がきりりとドライだ。ね、面白いでしょ。お土産にはぴったりだけど、通販でも購入可能。みんなで味比べも楽しい。

ヌーベル梅林堂
1個179円～189円
9個入りもある。

信州ならではの味噌蔵「丸井伊藤商店」は、ちょっぴり個性派。その理由は？

茅野の旅の立ち寄り処でおすすめは、やはり、味噌の本場、信州味噌の蔵だろう。諏訪地方に味噌蔵が多いのは、かつての製糸工場が女工さんをはじめとした従業人の食事を作る際、味噌の使用量が多かったため、自家で味噌を生産していたのが始まりなのだとか。教えてくれるのは、お土産購入のショップも充実している「丸井伊藤商店」、伊藤英一郎代表取締役。
広い駐車場を持ち観光バスも立ち寄るこの味噌蔵は、お土産購入に便利なだけではなく、天然味噌蔵の見学も説明付き＆試飲付きできる。そのうえ、ちょっと個性派のお楽しみまである。それは、蔵の奥に「貧乏神神社」があること。ご利益の神様ではなく貧乏神を祭っているのだ。なんでも、貧乏神は焼き味噌が大好物なのだとか。

参拝の仕方には流儀がある。まずは、“貧棒”という名のバットで思いっきり木樽をたたき、足で思いっきり蹴り上げる。さらには、豆を神様に向けて思いっきり投げつけるのだ。そのあと「おかめ神社」のおかめさんのほっぺを優しく撫でるとご利益がある……と、こうだ。
これは予約なしでいつでも体験できる。日ごろのストレス解消にいかが？　もちろん、温かいお味噌汁が、うんと、ストレス解消になるけどね。

今回は、ジビエと地酒を楽しむことが目的の初訪問だったが、この茅野伝統と歴史を聞けば、ジビエと地酒の組み合わせが決して奇をてらったものではないことがわかる。また、年間を通して降雨量が非常に少ない乾燥した土地柄ということで、「寒天」が名物なのだとか。寒天を使ったヘルシーでおいしい料理を提供してくれる店もある。

まだまだ、ご紹介し足りない長野県茅野市。次回は、一泊、いや二泊で、温泉とジビエと地酒を体験しにこようと心に誓った次第。