蓼科高原茅野で地酒と極上ジビエを堪能する

スキー場やゴルフ場、別荘に数々の温泉宿が点在する長野県茅野市は、狩猟の神様、諏訪大社より「鹿食免(かじきめん)」を頂戴する地域。そう、神様から狩猟動物を食べてもいいと許可された特別な場所なのだ。今回は、極上のジビエ料理と地酒の組み合わせを人気の欧州料理レストランで堪能する旅をご紹介。茅野市のナショナルブランド「ダイヤ菊」の蔵リポート、信州味噌蔵や地酒ケーキの情報もあわせて、どうぞ!


神に許されたジビエの国、諏訪

茅野駅

山高く、水美しく、時深い、高原の町「茅野」の駅には地酒“ダイヤ菊”の樽が。

ご存知だろうか、「鹿食免(かじきめん)」という言葉。

信州諏訪地方に伝わる言葉で、もともと狩猟の神様でもある諏訪大社が、古来よりこの地方の人々に鹿肉を食べることを許してきた、いわば神様からの免罪符のことなのだ。

これを知っている人は、間違いなく真のジビエ好き、本格派のグルマンだ。なにしろ、繊細な赤身肉のやわらかい旨みは、一度体験すると癖になること請け合い。淡白な味わいは、和洋中、さまざまなアレンジで楽しむことができるのだ。

「鹿食免」の本場、信州の茅野市では、ジビエの代表であるこの鹿肉料理と地酒の組み合わせを楽しませてくれる店が増えていると聞いて、たずねてみた。


ザガットサーベイ長野版で第1位のレストラン「Dis Moi」で鹿とダイヤ菊

ディモア

雪景色も美しいDis Moiエントランス。茅野は年間をとして降雨量が少ない土地。

ジビエ料理の本場といえばフランスやイタリア。茅野には、別荘族や東京をはじめとした県外のグルメが通うフレンチやイタリアンが数多くある。今回お邪魔したのはこの地で26年、今や老舗といえる「Dis Moi(ディ・モア)」。 どちらも茅野ご出身というオーナーシェフ内藤稔氏とマダムちなみさんが切り盛りするステーキ中心のレストランだ。

 

鹿肉ステーキ

あっさりと仕上がった鹿ステーキとダイヤ菊。ローズマリーが意外にいい仲介役。

ローズマリーのフレーヴァーをプラスしすっきりと軽やかに仕上げられた鹿肉のステーキには、さわやかな味わいの地元茅野の地酒「純米 ダイヤ菊」やシェフ自らが熟成させた「純米吟醸 高天」(岡谷市)を合わせる。赤身肉の旨みと純米酒のコクがうまくマッチする。ハーブのフレーヴァーと熟成古酒の深みがきれいにハーモニーを奏でる。

いやいや、ジビエと日本酒、想像以上に合うではないか。もちろん、グラスはワイングラスやリキュールグラス。フレンチっぽいよね。

 

セット

少しずつ盛り合わせの前菜は、もっとも日本酒をおいしくしてくれる。

「このあたりでは昔から鹿をはじめとした、野鳥、ウサギ、ヤギなどを普通に食料にしていた。つまり、ジビエに囲まれていた地域なんです」とマダム。

 

ステーキ

きれいな焦げ目が食欲をそそる!

鹿などのジビエはもちろんのこと、力を入れている地元産信州黒毛和牛(最高ランクA-5)や沼津・富山(氷見)からとどく新鮮な魚介類にはファンが多いし、なにより、標高1100メートルの畑でご夫妻が自ら無農薬・無化学肥料栽培するみずみずしい四季折々の高原野菜は、遠くからでも食べに来たいっと思わせる魅力がある。ワインの豊富さも人気の秘密。

 

地鶏

地鶏のソテーも日本酒とは好相性

現にこの「Dis Moi」、『ザガットサーベイ長野版』洋風料理第1位にランキングされている。

2012年2月2日までは冬期休暇中。オープンは2月3日から。ジビエ&日本酒のほか、信州黒毛和牛や地鶏、魚介、たっぷりの新鮮野菜料理を堪能しに、茅野に行こう。

 

野沢菜

洋食でも野沢菜が付くのが長野らしいところ

ヨーロッパの山小屋風の温かみある店内では、優しい笑顔のマダムとシェフの料理とスタッフが待っている。おすすめは、蓼科温泉や市内のビジネスホテルに素泊まりしつつ、夜はジビエレストランに……という方法。


茅野宿泊・観光情報

■レストランDis Moi
住所:長野県茅野市本町東17-27
お店ホームページ
ランチ 2500円~
パスタランチ 1500円~
ディナー ブッフェコース 4000円~
シェフスペシャルコース 1万2000円~
和牛シェフコース 8500円~

コーンスープ

パールホワイト種のコーンスープは癖になるおいしさ

メニューはマダムと相談で決めるのも楽しい。

糖度20度のとうもろこし「パールホワイト」を使ったスープは大人気。甘味となめらかさはもちろん、とうもろこしの皮の舌触りと野趣あふれる風味がしっかりあるのがいい。通販もしている。

次はダイヤ菊のお蔵訪問