若い20代向け商品にインテリアの楽しみをプラス
母国スウェーデンと同じ中立政策をとっていたかに見えたIKEAが、ついにある住宅企業と組みました。イケア・ジャパンがスウェーデンハウスとキッチン関連商品の取り扱い連携を結び、「SAKITATE interior designed byイケア」を20120年1月から販売スタート。若い時から建てることを勧めた同社の20-30代前半向け商品「SAKITATE」にイケアのキッチンを標準装備したものです。「デザインにこだわる一次取得層に訴求できれば」と今回の狙いを語る小島常務
同商品の発売は震災後でしたが、逆に震災後の不況や政治不安、復興増税など先行き不安が高まっていることを背景にあるのでしょうか、「SAKITATE」の販売は震災後も好調。「エコポイントが一旦切れ、昨秋から戸建市況はトーンダウンにあるが、当社は逆に昨秋から前年比増連続で数か月推移している。この流れを今回の新商品で一次取得若年層にデザインや感性にさらに訴えることができれば」と同社の小島常務。
1976通りのイケア・キッチンから選べるカスタイマイズ性
「SAKITATE interior designed byイケア」大和モデルハウスの外観
イケア・ブームの人気の要因は、デザイン性や価格の手ごろ感はもちろん、自分らしい部屋をつくるカスタマイズ性に長けていること。昨今の女性誌やライフスタイル誌でも「IKEAで私だけの空間を手に入れる」というような特集が好評を得ています。
白を基調にしたSAKITATEの空間に、IKEAのシンプルで機能的な家具をコーディネート
次ページでは、このほど見学会が行われた神奈川県大和市の分譲地でのモデル紹介を交えながら見ていきましょう。