住まいのコラボ例（2）～スウェーデンハウスとIKEA(2ページ目)

若い家族に人気の明るいナチュラルインテリア

白い木製サッシ枠を際立たせる濃紺のコントラストの外観が、分譲地の中でもひときわ目を引く神奈川県大和市の分譲地モデルハウス。見学会場となった実物大モデルハウスは、夫29歳・妻28歳・女の子5歳という家族構成の設定。若いファミリーに人気のナチュラルな明るいバーチ材インテリアの中に、イケアの白いキッチン、ナチュラルな木家具が置かれ、赤いソファやグリーンのラグマットがアクセントになっています。ここに備えられた家具や雑貨はすべて100%イケアのものだとか。

1階は、玄関から入ってすぐ、ファミリールームまで見渡せる位置にイケアの白いキッチンが。ワークトップは海外を感じさせるゆとりの奥行で、家族で対面からも料理に参加できそうです。すべてカスタマイズできるので高さも85-90センチまで自由に設定できるそう。キッチンとなりにイケアのナチュラルなダイニング家具が置かれ、奥は真っ赤なソファの置かれたリビング。そしてその横には、子どもが宿題をしたり、ちょっとした作業ができそうな大きなデスクの置かれたファミリーリビングがあります。

当日は、IKEA港北に勤務するスウェーデン人コミュニケーション＆インテリアスペシャリストのアダム・ケレステス氏がインテリアやその背景にある文化について説明してくれました。

スウェーデン独特のファールンレッドをモチーフに

「白を基調に軽やかな明るいデザインとしました。イケアの赤いソファや赤いシェードランプ、子供部屋にも赤いチェアやダストボックスが置かれていますが、赤はスウェーデン人にとってとても懐かしい色なんです」スウェーデンでは古くダーラナ地方を中心に銅の産地で、その銅の色（ファールンレッド）を家の壁に塗っていたのだとか。今も赤茶のファールンレッド色の壁に白い窓枠の可愛い家がたくさんスウェーデンにはあります。

2階は主寝室と子ども部屋。将来の間取り変更に対応するため、構造壁はすべて外周で確保しているため、子どもや家族の成長に合わせて部屋の壁も変更できそうです。SAKITATEの特徴である2階バスルームとし 、寝室や子供部屋などプライベート空間を2階に集約することで、忙しい共働き家族が効率的に生活できるようになっています。

アダム氏によると、今回の家具はフレキシブル性にも配慮しているとか。「シンプルで機能的な家具はレイアウトチェンジも容易ですし、住まい手がお気に入りのテキスタイルやデコレーション、コレクションの品々を加えていくことで自分スタイルが表現できます」

「子ども部屋の間仕切り家具は縦にも横にも置き方を変えることができ、子どもも自発的に自分のスタイルを作っていけるようにしました。ベーシックカラーがクリーンでナチュラルなので、幼児のおもちゃを置いても趣味のコレクションを置いても、いつの時代も自分スタイルを表現できるんです」

「スウェーデン人はイスもソファも雑貨も、人生の一部として愛している」といとおしそうに家の中の家具を眺めるアダム氏の言葉が印象的でした。