高音質設計を継承
ウォークマンが強みとしている「高音質設計」はこのモデルにも継承されている。ハイエンドオーディオなどに採用されているソニー独自の高音質技術「S-Master」をモバイル機器用に進化させた「S-Master MX」を搭載。従来よりも歪みやノイズを低減している。直径13.5mmドライバーユニットを搭載する「EXモニターヘッドホン」を同梱し、周囲の騒音を約98%カットするデジタルノイズキャンセリング機能も利用できる。音質的にはどこかしら「作られた音」という感じがしなくもないが、低音から高音まで明瞭で芯が通った感じの音に仕上がっている。ノーマルの音をヘッドホンなどで自分好みに仕上げたいという人にはあまりおすすめではないが、買ったらすぐにシャキッとした高音質で楽しみたいという人にはバッチリおすすめできる。
Android搭載なので音楽プレーヤーなども自由にインストールできるが、プリインストールされている「W.ミュージック」もなかなか直感的に操作できる。アルバムのジャケット写真が無造作に並ぶ「カバーアートビュー」などは、聴きたいアーティストやアルバムを“ジャケ買い”する感覚で選べて楽しい。
曲に合わせて歌詞を表示してくれる「歌詞ピタ」サービス(有料)にも対応しており、J-POPを中心とした歌詞をダウンロード購入して楽しめるようになっている。
残念ながら、ほかのウォークマンシリーズで人気のカラオケ機能や語学学習機能(A-Bリピートやデジタルピッチコントロール機能など)は今回搭載されていない。だがAndroidマーケットから自由にアプリをインストールできるので、カラオケアプリや語学学習アプリをダウンロードするといいだろう。
BDレコーダーやPS3との連携機能も搭載
従来のウォークマンシリーズと同様に、同社のBDレコーダーで録画した番組を転送する「おでかけ転送」にも対応する。従来モデルと同じ機能だが、4.3インチと画面が大きいため、より楽しめることだろう。PlayStation 3のHDDにためた音楽や動画、写真もウォークマンに転送して再生できる。マイクロHDMI端子を備えているので、動画や音楽を大画面テレビで楽しむことも可能だ。
【関連サイト】
ソニー ウォークマン Zシリーズ