A840とS740シリーズの概要

新型Walkman S740(写真左)とA840(写真右)。

新型Walkman S740(写真左)とA840(写真右)。

2009年秋、ウォークマンシリーズがデザインテイストも含めて一新されました。

ハイエンドモデルとなるA840(10月31発売)は、2.8型有機EL画面を搭載しているのが特長で、メモリー容量の違いでNW-A845(16GB)、NW-A846(32GB)、NW-A847(64GB)の3機種をラインナップしています。

少しお手頃価格のS740(10月10発売)は、2.0型液晶画面を搭載し、本体面積もA840に比べて一回小さく、iPod nanoに近い印象です。S740もメモリー容量の違いでNW-S744(8GB)、NW-S745(16GB)、NW-S746(32GB)の3機種をラインナップしています。

新型ウォークマン共通の特長は、歌詞表示機能の追加で、カラオケの練習などに便利そうです。その他、ソニーが高音質と謳う独自の「S-master」フルデジタルアンプ、内蔵ノイズキャンセリング機能、サラウンドおよびイコライザー機能の充実、語学学習に適した再生スピードコントロールなど、携帯型音楽プレーヤーに実用的な機能を満載しているのも注目に値します。

これら、AV機能の充実は、おもしろ楽しい多機能化路線を突き進むiPodとは対照的で、製品選択時のポイントとなるはずです。 今回は、そんなウォークマンシリーズの特徴である、数々の機能を取り上げ、レビューします。


新機能~歌詞表示機能「歌詞ピタ」

歌詞データは基本的に有料で、支払い方法にもよりますが16円~20円程度です。PC用音楽管理ソフトである「x-アプリ」を利用して歌詞データを購入し、ウォークマンに転送する仕組みです。

歌詞の表示は3行単位で、「歌詞ピタ」の名の通り、音楽の進行に合わせてスクロールするので、カラオケの練習に便利そうです。一方、音楽配信サイト「Mora」で購入できる全ての楽曲の歌詞データが手に入る訳ではなく、新曲を中心に、今後の充実に期待したいところです。


実用的な再生スピードコントロール

再生速度選択画面。きめ細かな調整ができ、音の変化も少ない。

再生速度選択画面。きめ細かな調整ができ、音の変化も少ない。

iPodになくてウォークマンにある機能の一つが、再生スピードコントロールです。低速は0.5倍、0.75倍、0.9倍の3段階、高速側は、1.1倍~2.0倍まで間で5段階用意されていて、スピードを変えても、カセットテープのように音が低くなったり、高くなったりしないのは快適です。

語学学習なら、低速側で発音が聞き取りやすく、ダウンロードしたポッドキャストのニュースなら、高速側で速聞きして時間短縮に威力を発揮しそうです。通勤や通学で使うユーザーが多いと思われるだけに、気の利いた機能と言えるでしょう。