驚くほど軽く、美しいフルオーダースーツ
チャコももちろんイタリアから取り寄せたもので、日本とは形も異なる
具体的にいうと、軽く柔らかめの毛芯(台芯)とバス(馬毛)芯、硬めの衿芯(麻)、肩パッド用の綿、裏地、袋地、糸類、ボタン(ナットボタン)、チャコ、チャコ研ぎ(シャープナー)までイタリアものである。
アトリエ内で仕立てるDISTINTOの場合、イセ込み(約1.8センチ)などの縫製技術により、肩先部分に少し空間を作り出す。結果的に前肩にも空間が生まれ、日本人に多い「前肩付近が当たってきつく感じる」というストレスを解消している。
また、上衿を左右で4センチ近く入れ込むなどの手法によって、上衿が起き上がり立体的になって、首に吸い付くような綺麗なラインが生まれる。つまり着用感は軽く、動きやすく、見ためにも美しいスーツなのである。
BURNOの場合、ファクトリーメイドということもあり、そこまでのクオリティーには至らないが、芯地(船橋さんが指導して作った出来芯)は同じイタリアから取り寄せた天然素材のものを使用するなど、価格以上のラインに仕上がっている。コストパフォーマンスは高いと思う。
手作りの肩パッド。中の綿もイタリアから取り寄せたもの
こうして出来上がった手作りの肩パッドを、肩先に入れるわけだから、とうぜん軽くストレスも少ない。前述の芯地の軽さと相まって、「船橋さんが作るスーツは軽い」と評判なのだ。
まずはBURNOで、サルトリア・イプシロンのオーダースーツの世界を楽しんでもらいた。
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