「Iメッセージ」と「YOUメッセージ」
第一感情をIメッセージで伝えてみましょう
最初からYOUメッセージで切り出してしまうと、相手は「こっちの意見も聞かずに一方的に非難された」と感じ、心外に感じてしまいます。だからこそ、意識したいのが「Iメッセージ」(わたしメッセージ)なのです。
「Iメッセージ」とは、「私は○○と思う」「私は○○してほしい」と自分の考えや気持ちを伝える表現です。怒りの前に湧く「第一感情」を伝えようとすれば、自然に「Iメッセージ」になりやすくなります。「(私が)心配していたんだよ」「(私が)連絡もなくてがっかりしていたんだよ」というように。
あらゆるシーンで使える「第一感情のIメッセージ」
最初は照れくさくても、気持ちが伝わればスッキリするはず
◆週末にゴルフ三昧で家にいない夫に対して
[第一感情のIメッセージ] 私は一緒にいられなくて寂しいわ。
[第二感情でのYOUメッセージ] なんであなたは、いつもゴルフばかりなの!
◆無駄遣いばかりしている妻に対して
[第一感情のIメッセージ] 僕が頑張って働いているのに悲しくなるよ。
[第二感情でのYOUメッセージ] 君ばっかり無駄遣いするなよ!
◆言われたことをやらない子どもに対して
[第一感情のIメッセージ] ○時までに終えてくれたら、お母さんは助かる。
[第二感情のYOUメッセージ] あなたがちゃんとやらなきゃダメでしょ!!
◆遅刻してきた生徒に対して
[第一感情のIメッセージ] 遅いから、先生はとても心配していたよ。
[第二感情のYOUメッセージ] 遅いぞ!お前はなにをやってるんだ!
◆約束を破った恋人に対して
[第一感情のIメッセージ] 信じてたのに、私はとってもショックだわ。
[第二感情のYOUメッセージ] 約束を破るなんて最低!
いかがでしょう。自分自身も、第一感情のIメッセージで伝えられた方が、話を素直に聞けるのではないでしょうか? この話法には最初は抵抗があるかもしれませんが、何度か使い続けていけば慣れてきます。 最近、近しい人と心が通じ合えないと思ったら、ぜひこの話法で話してみてください。