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島の味100% 隠岐・海士町「島宿 但馬屋」(3ページ目)

島根県のパワースポットは出雲だけではありません。その一歩先の隠岐まで行けば完璧でしょう。泊まるのは中ノ島・海士町「島宿 但馬屋」。島外不出の島酒でナマコの珍味に舌つづみ。キンニャモニャ踊りで手拍子を打てばあっという間に夜も更けていく島の夜。陽気な女将さんたちに触れ、新鮮な島料理を味わえばきっと元気になれるはず。旅好きの女性ひとり旅にもおすすめです。

山田 祐子

執筆者:山田 祐子

旅館ガイド

島の味100%! 元気な「島宿」

海士

窓の外には田んぼが広がります

島宿 但馬屋」は魚を釣って、野菜を育て、鶏を飼い、畳職人もする元気印の宇野さん一家が切り盛りする小さな宿。

今晩の部屋は角部屋の「石鯛」。となりのお部屋も魚の名前でした。トイレとお風呂は共同ですが、清潔にされた和室にはバスタオル、浴衣、歯ブラシも揃っていて、枕が2種類ついているのが嬉しい。

 

海士

爽やかな香りで癒されます

夕食の時間までは「ふくぎ茶」でも飲みながら窓の外の田んぼでも見てゆっくりしましょう。

島で採れる「ふくぎ」とはクロモジのことで爽やかな風味が特徴で気持ちが安らぎます。お土産にもいいですね。キンニャモニャセンターの島じゃ常識店(土産物屋)でも買うことができます。

 

酒とナマコの最強コラボ

海士

釣れたばかりの活きの良さ!

お待ちかねの夕食の始まり。先ずは男衆が釣ってきた刺身から。分厚く切られた弾力のある身は新鮮そのもの。

網に置かれたヒオオギ貝を焼こうとすると「待って。焼きが肝心だからこっちでやるよ」と女将さんがストップ!

 
海士

タイミングは女将さんに任せて

待つこと数分でプリプリの身が出来上がりました。余計な調味料は入れないほうがいいかもしれませんね。貝の旨味と海の塩の味だけで十分美味しくいただけます。

 
そして、
海士

コノワタとバチコでやればクゥゥ~

そろそろ島酒に移ろうかという時には、高級珍味コノワタとバチコ(ナマコの卵巣)を一緒にお願いしてみましょう(別料金)。冬の時期は刺身にもしてくれると言います。お酒のアテには最高です!

実は但馬屋さん、ナマコの加工販売も手掛けています。冬の島でたくさん採れるナマコは需要が無いとかつては捨てられていたそうですが、Iターンの若者がそれに注目し、今では高級食材として中国や香港、国内の料亭などにも販路を広げているといいます。どうしても、ナマコが食べたい人は予約時に一言付け加えておいた方がよいでしょう。

 

元気を注入! キンニャモニャ~♪

海士

陽気な若女将が舞う!

「承久の宴」もドンドン減っていく宴もたけなわ、黄色い鮮やかなハッピを着た若女将が登場! キンニャモニャ踊りの始まりです。中腰で切れよく踊る姿は本当に格好が良い。手拍子と一緒に「キクラゲチャカポン持って来いよ」の掛け声を掛けられれば、盛り上がること間違いなしです。是非覚えていってください。

 
海士

新鮮な卵に自家製の米

鶏の鳴き声でうっすらと目が覚め、若女将の元気な呼び声で下の階へ降りていくと、温かい朝食が用意されています。自家製の米に産みたての卵で食べる「たまごがけご飯」で、エネルギーチャージは完了です。

 
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