島の味100%! 元気な「島宿」
「島宿 但馬屋」は魚を釣って、野菜を育て、鶏を飼い、畳職人もする元気印の宇野さん一家が切り盛りする小さな宿。今晩の部屋は角部屋の「石鯛」。となりのお部屋も魚の名前でした。トイレとお風呂は共同ですが、清潔にされた和室にはバスタオル、浴衣、歯ブラシも揃っていて、枕が2種類ついているのが嬉しい。
夕食の時間までは「ふくぎ茶」でも飲みながら窓の外の田んぼでも見てゆっくりしましょう。
島で採れる「ふくぎ」とはクロモジのことで爽やかな風味が特徴で気持ちが安らぎます。お土産にもいいですね。キンニャモニャセンターの島じゃ常識店(土産物屋)でも買うことができます。
酒とナマコの最強コラボ
お待ちかねの夕食の始まり。先ずは男衆が釣ってきた刺身から。分厚く切られた弾力のある身は新鮮そのもの。網に置かれたヒオオギ貝を焼こうとすると「待って。焼きが肝心だからこっちでやるよ」と女将さんがストップ!
実は但馬屋さん、ナマコの加工販売も手掛けています。冬の島でたくさん採れるナマコは需要が無いとかつては捨てられていたそうですが、Iターンの若者がそれに注目し、今では高級食材として中国や香港、国内の料亭などにも販路を広げているといいます。どうしても、ナマコが食べたい人は予約時に一言付け加えておいた方がよいでしょう。