XXIOブランドの強みとは?
「ゼクシオ」の強みは、圧倒的な販売実績ではないかと感じます。売れているがゆえに、研究開発に時間と人材をかけられるわけで、No.1ブランドの強味と感じます。モデルチェンジは、2年周期。開発スタッフもウッド・アイアンはもとより、シャフト、ヘッドなど大勢の方が専門性高く携わられています。
現代の工業製品の多くは、ひとりの天才が作るというよりも、むしろ多くの専門スタッフによって共同開発されていくのが主流となっています。大手メーカーではその傾向は強いでしょう。
ガイドなりに、「ゼクシオ」の成功を分析すると、それは50代、60代の年配層のゴルファーの大きな支持を得ることができたこと。その世代は、まさに日本のゴルフ市場を支える最大のターゲット層だからです。
飛距離アップ、ボールのつかまりやすさ、打球の上がりやすさ、重量やシャフトの硬さに至るまで、その性能は、まさにこの世代の平均的なゴルファーを対象にして作られているのではと感じます。
グローバルに展開する海外の大手メーカーが、ここまで日本のゴルファーをターゲットに特化することは難しいでしょう。そう考えると国内における「ゼクシオ」の覇権は今後も当分続くものと予測します。
しかし、「ゼクシオ」誕生から12年。対象となっているゴルファーも徐々に年齢を重ねて、さらに軽量であったり、場合によっては長尺シャフトで飛距離アップできるモデルの方がマッチしてくる可能性もあります。そして、さらに年月が経つとプレー回数やクラブの買い替え頻度も減少していくのではないかと思います。この問題は、八代目の「ゼクシオ」が出る頃にはさらに顕在化していくと考えられます。かつての対象ゴルファーの多くが、七十代前後になっていると予測されるからです。
「ゼクシオ」に限らず、日本のアベレージゴルファー向けクラブの開発は、近未来にはユーザーの高齢化という課題に直面するだろうと思います。
「ゼクシオ7」は、中国・韓国・東南アジア圏での日本と同時発売になる予定です。
アジア圏での販売構成を、全体の30%超えを目標に、アジア商圏での販売展開を強化していくのだとか。国内市場へのメーカーの危機感は既に強いもののようです。日本で人気のゴルフクラブが他国で受け入れられるか、期待したいところです。
「ゼクシオ7」は、男性物のドライバー、アイアン、フェアウェイウッドが2011年12月9日発売。他のスペックなども随時追加予定。これから、使ってみたゴルファーの感想などが気になるところです。
<参考リンク>
ついに5代目登場!ザ・ゼクシオドライバー
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試打で実感、シャフトスタビライザーの進化