エンディングノートの書き方のポイントと活用
エンディングノートの活用法と注意点は?
いきなりこうしたことを書けと言われても何も書けない人が多いのが実際のところだと思います。エンディングノートの書き方のポイントをいくつかまとめてみましょう。
- 完全なものでなくても最初は気にしない。また何度書き直してよい。
- 書きにくい項目があれば後にして、まず書きやすい項目から書いてみる。
- 書いた日付は入れておく(○年○月○日)。
- 鉛筆でもボールペンでもよい(但しできればボールペンがよい。改ざんなどを防ぐため。最初は鉛筆で書き直ししやすいところから始めてみましょう)。
難しく考えずにまずは書いてみましょう。慣れないことですから時間がかかって当たり前です。何度もエンディングノートを見ることで考えがまとまってきたり、新たな気づきなどもあるはずです。
また考え方というのは変わるものです。年単位でエンディングノートを見ることで、考え方が変わってきたりすることもあります。自分の考えをまとめることなどにも利用してください。
エンディングノートの注意点
最初にお話しましたが、エンディングノートは遺言書ではありません。両者の決定的な違いはエンディングノートには法的な効力がないということです。例えばエンディングノートに全財産を次女に渡すなどと書いても効力がありません。そればかりか法的な体裁が整っていないもので、中途半端な意思表示があると相続人の間でトラブルの火種になりかねません。財産分与や子の認知など相続に関すること、法的に重要なことなどには遺言書が必須と考えてください。
実際にエンディングノートの先には遺言書の作成というものがあります。遺言書の作成についてはまた別の機会でお話したいと思いますが、人生の終焉に向けてこうしたことが実務的には必要になってくることをぜひ知っておいてください。
人生の終焉を迎えるにあたってエンディングノートが人生や家族、死などについて考える良い機会になっていると思います。一度じっくりと考えて、自分の考えやこれまで歩んできた道のりをエンディングノートに書いてみましょう。色々な発見があるはずです。
関連記事
生命保険信託に注目!ポイントと注意点
生命保険と遺言書で相続に備える