一条通~ちょっとオカルトな通り
東の端は京都御所の西側、和菓子(特にようかん!)で有名な「とらや」のある交差点から始まります。お棺の遺体が雷で生き返ったとか鬼が出たとか数々の伝承がある一条戻橋を渡り堀川通を越え、西は、右京区花園付近まであります。鉄道の駅と最接近するのは京福電気鉄道北野線の始発駅「北野白梅町」駅で、徒歩3分。次に近いのは一条通りの東端である烏丸通との交差点で、京都市営地下鉄烏丸線「今出川」駅から徒歩6分です。西大路通の東側は大将軍商店街という大層立派な名前の商店街であり、古来、妖怪の通り道であったということから「妖怪ストリート」と名付けらています。
一条戻橋から見た堀川の遊歩道。広々した感じがあるが・・・。
一条通は、住宅街であり、狭いのが特徴。
大将軍商店街にあたる部分は、もっと狭い。
二条通~大物公共施設が林立
一条通から約2km南を走る二条通。今でこそ道路幅員6mそこそこの通りですが、平安京の時代は東西を通る最大路線だったとの事。東は白川通の岡崎橋が起点。京都市動物園のすぐ北側を通り、寺町通で少しクランク、西は二条城に突き当たるまでの間です。烏丸通と交差する「烏丸二条」から地下鉄烏丸線「丸太町」駅までは徒歩3分です。通りの東の起点のあたりには京都市動物園、京都市美術館、京都国立近代美術館等の公共施設が多くあります。それらの施設を含む平安神宮の南側一帯は、区画も大きくとてもゆったりとした雰囲気の場所です。
二条通でみた「町家と豆腐屋さん」。この後、豆腐を半丁買われました。
鴨川と堀川の間は、京都らしい民家が並ぶ。
三条通~アーケード商店街が二つ
「○条通」でいちばん長く、その長さ約16km。東は京都東インターチェンジからJR東海道線「山科」駅の南側を通り、東山を越えて京都市中心部へ向かいます。京阪本線「三条」駅のある三条大橋から、西進して堀川通。そこから商店街を抜け、京福嵐山本線「三条口」駅。三条通に電車が通る区間がしばらく続き、京福線の終着「嵐山」駅のすぐ南にある渡月橋で三条通も終着となります。三条通にはアーケード商店街が2つもあります。東の三条名店街、堀川通と千本通の間にある京都三条会商店街。アーケード商店街でない部分にも、オシャレな雑貨屋やカフェ等が多く並んでいます。
三条通には鉄道の駅が多くあります。通りの直下にある駅だけみても、東から順に京都市営地下鉄東西線「御陵(みささぎ)」駅(京阪京津線乗入れ駅でもあります)、同「蹴上(けあげ)」駅、同「東山」駅、同「三条京阪」駅、京阪本線「三条」駅、京福線「西大路三条」駅、同「山ノ内」駅、同「嵐電天神川(らんでんてんじんがわ)」駅(地下鉄東西線「太秦天神川(うずまさてんじんがわ)」駅も隣接)、同「蚕ノ社(かいこのやしろ)」駅、同「太秦広隆寺(うずまさこうりゅうじ)」駅、同「帷子ノ辻(かたびらのつじ)」駅と12駅もあります。
(三条通にある鉄道の駅、難読名称が多いですね。ふりがなを付けておきました。難読地名に興味のある方は「あなたはいくつ読める?~関西難読地名(大阪市内編)」もよろしく!)
三条寺町から三条名店街を望む。カニが大阪的?
堀川通から千本通にかけての三条商店街。三条名店街に比べると住民ユースがメインの庶民的雰囲気。
大阪(梅田)からの直通となる阪急、JRの駅が無いため、なじみの薄い方も多い一条通から三条通につづいて、次のページでは阪急京都線が地下を走る四条通と国道でもあり交通量も多い五条通をご紹介します。