トウモロコシの栽培
ただし人の背よりも高くなり、その分地下にも根がしっかりと張ります。ですので、プランターでの栽培はおすすめできません。ある程度の広さの地面があれば、毎年育てて楽しみたい野菜です。
<目次>
トウモロコシ栽培におすすめの時期
※種まきは4月頃から可能。苗植えの場合は、GW明けからが適期。
トウモロコシ栽培では、たい肥と肥料の2つだけ準備する!
種をまく予定の土には、あらかじめたい肥と有機肥料をすき込んでおきます。根が深い位置にまで到達するので、肥料は深めに入れておくのがポイント。また、もともと、荒れ地でも育つ作物なので、「不耕起栽培」といって、いっさい土を耕さない方法でも育てることができます。深いところまで到達する根が、土を耕す効果を生み、次年度以降の土壌改良に役立ってくれるというメリットもあります。トウモロコシの種を植えるときのポイントは「固めて植える」こと!
トウモロコシは、風媒花といって、風で受粉し、実を結ぶタイプの植物です。密植(株どうしの密度を高く植えること)している方が受粉しやすく、実の入りが良くなるため、必ず2列でひと固まりにして植えます。株間は30cm程度空け10株以上、列の間は50cmから60cm空けて2列にすれば、ほぼ確実に受粉できるでしょう。また、密植することで風で倒れることを防ぐ効果もありますし、菜園のいちばん端に2列に植えておくと、他の作物の風除けとしても活躍してくれます。トウモロコシの手入れは「土寄せ」が大切
タネは、1つの上穴に3粒ずつまいていきます。芽が出て、丈が20cmくらいになったら、1ヵ所につき1本ずつになるよう間引きます。この際、根っこごと引き抜くのが難しければ、地上部だけをハサミで切り取ってしまってもOKです。高さが50cm程度になったら、マルチをしている場合はマルチを外し、列の両サイドの土を根元に寄せる、「土寄せ」をします。マルチをしていない場合でも、周囲の雑草を取り除き、「土寄せ」をします。土を根元に寄せることで、急激に背が伸びはじめるトウモロコシが風などで倒れないようにする作業です。
また、生育にともなって、本やマニュアルによっては「わき芽かきをする」と書いてあることもありますが、最近の品種では、わき芽かきをしてもしなくても収穫量に影響はなく、わき芽かきは特にする必要はありません。
トウモロコシの特徴!別々の雄花と雌花。
トウモロコシは、雄花と雌花が別々の、ちょっと変わった植物です。茎の先端にモップのように生えているのが雄花で、実の部分の先端からひげのように出ているのが雌花です。雄花の花粉が風で飛んで雌花に到達し、雌花の1本1本が実につながっていて、受粉することで中の実がふくらんでいきます。雌花のひげが茶色くなったら、収穫のサインです。もぎたての瞬間が一番甘い!
スウィートコーンは、収穫後も生きて呼吸をしており、それに必要なエネルギーとして、自分の糖分を使ってしまうので、収穫時間とともに糖分が落ちていき、収穫後数時間で甘みが半減してしまうと言われています。農家の方は、「お鍋にお湯を沸かしてから収穫に行く」と言われるほど、収穫した瞬間とそうでないものとでは格段に甘みがちがうものなのです。収穫したてを味わえるのは、家庭菜園ならではの醍醐味! ぜひ、収穫されてから何時間も経ってお店に並んでいるものと、ご自分の菜園で収穫した瞬間にゆでたものとの違いを味わってみて下さい。また最近は、「フルーツコーン」といって、生で食べられる品種も数種類出ています。これまで、トウモロコシを何度も栽培したことがあるという方は、次回は、フルーツコーンに挑戦してみるのも良いでしょう。
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