サウンドプロデューサー田中友直さん
ガイド:では、肝心のアルバム『PLASTIC JEWELRIES』についてお聞きします。いつ頃からソロ・アルバムを出そうと動き出したのですか?
01. PLASTIC JEWELRIES
02. 砂浜ラプソディ
03. だってしょうがないじゃん
04. BE MY BABY(カバー)
05. 恋のオートリバース
06. 雨にうたれて
07. CRUEL TO BE KIND~恋のホワン・ホワン~(カバー)
08. アイドルは機械じかけ
09. 時計をとめて
10. たとえばこんな悲しいときに
11. 時計をとめて(GROOVE UNCHANT REMIX)
タカノリ:
Viva!LasVegasが解散してすぐ…2007年暮れぐらいにによしの番長に今後の活動について相談したんですよ。もうバンドを組む気はなかったし、今後はこれまで出来なかったニューウェイヴ的なサウンドやポップな音楽をしていきたいということを言ったら「いい人を知ってるからまかせろ!」と田中友直さんを紹介してもらったんです。
ただ、ちょうどその頃に、お世話になっていた加賀テツヤさんが亡くなったり自分の音楽性に関して見つめなおしたり現代音楽を研究したり…いろいろあるうちに時間がたってしまって結局リリースは今になってしまいました。
ガイド:
サウンド・プロデュースをされたS-KLAPPの田中友直さんは、以前All Aboutのインタヴューでも登場して頂きました。というか、タカノリの結婚式で僕の横の席に居たのは、田中さんでした(笑)。オープニングは、インストのタイトル曲というのが田中さんらしい(笑)。田中さんには何か注文とかはされたのですか?
タカノリ:
友人代表のご挨拶ありがとうございました(笑)。そうですね(笑)。僕には無い都会的センスだと好意的に受け止めています(笑)。
僕の作る曲は50年代~60年代のオールディーズや60年代~80年代の歌謡曲、和製ロックの影響があると思うんですが、サウンド面ではいかにも「昭和!」みたいな感じにはしないで欲しいと伝えました。「ロックンロールを作るなら21世紀のロックンロールを作ってください」と。あと僕にとって音楽はダンスミュージックであって欲しいので、踊れるリズムを作ってもらいたいということも。仕上がりまでたびたび話しながら作ったんですが、結果には満足しています。
えっ、ポール・モーリア!
ガイド:2曲目の「砂浜ラプソディ」は、往年のラテン歌謡! ステージ映えする曲だと思います。同時に僕はテーマや歌詞、そしてタイトルの付け方がこれでもか!って感じで好きです。
タカノリ:
おほめにあずかり光栄です。この曲はポール・モーリアに感化されて作った曲だったんです。70年代には彼の曲をオマージュした歌謡曲がかなりあったと思うんですが、ある意味その延長線上にあるのかもしれないです。
ガイド:
ポール・モーリアとは思いもつきませんでした!
「だってしょうがないじゃん」は、これは文字通り「21世紀のロックンロール」を具体化したような曲ですね。確かに懐古的に時代を横断したサウンドですが、ところどころに「今」を感じさせるアレンジがありますね。いい意味での“けれん味”があります。