テクノポップ/アーティストインタヴュー

時空を超えた中将タカノリ君(4ページ目)

ジュリーが原点で音楽を始めた中将タカノリ君、S-KLAPPの田中友直さんのプロデュースでソロ・アルバム『PLASTIC JUWELRIES』(グルーヴあんちゃんのリミックスもあり)で華々しくデビューです。古くもあり、新しくもあるこのカオス。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

えっ、加護亜依!

タカノリ:
コードといい構成といい、シンプルなロックンロールの典型なんですが、歌詞は元モーニング娘。の加護亜依さんの発言からひらめいたものなんです。
いろいろあって芸能界復帰した直後に、女性タレント達とガールズトークするような番組に出演しておられたんですが・・・
「不倫の恋に対してどう思う」
という問いかけに対して
「だってしょうがないじゃ~ん!好きになっちゃったら!」
とこたえているのを見て「これだ!」と(笑)
ロックンロールという古い手法で最先端な女性を表現した曲なので、どんなサウンドがふさわしいのかに関してはかなり話合いました。

俺も負けてへんで

ガイド:
Complexの「BE MY BABY」は80年代末的時代感がある曲ですが、この曲をカヴァーしようとした理由は?

タカノリ:
とってもシンプルでわかりやすいロックナンバーなのでいじりがい、崩しがいがあると思ったんです。僕はどちらかと言えば雑な歌い方が得意なので、原曲の吉川晃司さんのボーカルと較べてもいい比較になるとも思いますし。吉川さんはとてもロッキンなイメージの人ですが「ロックなら俺も負けてへんで」的な(笑)。

えっ、ニック・ロウ?

ガイド:
「CRUEL TO BE KIND~恋のホワン・ホワン~」は、フィルスペクターというかWall Of Soundというか大瀧詠一というか、この手のポップスが好きな人(僕も)には王道的。メロディーも泣けます。

タカノリ:
これはもともとニック・ロウのかっこいい曲が三遊亭円丈師匠によってとんでもない日本語カバーにされてしまったものなんです。そのとんでもないものをもう一度かっこよくしようとしたのがコレ(笑)。

ガイド:
パブロックのニック・ロウ! これまた意外です。

タカノリ:
しかしまさかここまで先生がおっしゃる路線にぴったり当てはまるようになるとは思いもしませんでした。田中さんアレンジのセンスの良さが際立っているなと思っています。
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