テクノポップ/アーティストインタヴュー

時空を超えた中将タカノリ君(5ページ目)

ジュリーが原点で音楽を始めた中将タカノリ君、S-KLAPPの田中友直さんのプロデュースでソロ・アルバム『PLASTIC JUWELRIES』(グルーヴあんちゃんのリミックスもあり)で華々しくデビューです。古くもあり、新しくもあるこのカオス。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

えっ、Perfume?

ガイド:
「アイドルは機械じかけ」は、これは帰って来たテクノ歌謡!
いや、過剰なアレンジからしてもニューロマンテック歌謡と言った方がしっくりきます(そう言えば、タカノリ君、お化粧好きですね)。ここで出てくるアイドルは誰か想定した人がいたのですか?

タカノリ:
弾き語りで作った原型を田中さんに「テクノポップにしてください」とだけ伝えたら、何通りかのデモが出来上がってきたんです。もうちょっと控えめなアレンジもあったけど、過剰なものが好きなので迷うことなくこれに決定しました。80年代のニューロマの人がタイムマシーンで現代にあらわれ、時代の変化に気付かないままテクノポップを歌わされた、みたいなイメージにしたかったんです。
・・・言ってて自分でもよくわかりませんが。

ガイド:
で、肝心の想定アイドルは?

タカノリ:
先生に打ち明けるのはとっても恐縮なんですが…想定してたアイドルはPerfumeだったんです(笑)。具体的に、というわけじゃなくあくまで現代アイドルの代表として、キーワードとしてなんですが。
ここ最近、アイドルとファンの関係性ってものにすごく興味があったんです。会いに行けたり握手できたり…見えない力によって、アイドルとファンは身近なもののように演出されているけど、実際の関係性はコンビニの店員とお客より薄い。そんな希薄な関係にもかかわらず、理解しているにも関わらず、一部のファンはアイドルに対してとても濃密な喜怒哀楽を感じてしまうわけで。「届きそうなのに届かない」ファンの切ない気持ちとか、アイドル自身も熱狂の渦の中で自分がどう生きていくべきなのか葛藤してる、ってことを表現してみたかったんです。

グルーヴあんちゃんのリミックス

ガイド:
「時計をとめて」はオールディーズ的ですが、生楽器サウンドも厚いですね。続くしんみりするバラード曲「たとえばこんな悲しいときに」で終わったと思いきや、それをさらに解体再構築したグルーヴあんちゃんのリミックスという展開(笑)。あんちゃんのリミックスを聴いた時、どうでしたか?

タカノリ:
あのリミックスにはショックを受けました(笑)。まさかこうきたか!と。
でも何回か流しで繰り返し聴いていると、妙にしっくりくるんですよね。そこらへんが熟練のワザってことなんでしょうか。

ガイド:
今回、デモから聴かせてもらって、アルバム製作過程が感じられたのも面白かったです(選曲漏れした曲もある)。今後のリリースパーティなどの予定をぜひここで。

タカノリ:
ありがとうございます。

レコ発関連はまだ調整中なのですが、各界からいろんなゲストをお迎えして楽しいパーティーができればと思ってます。このインタヴューを読んでるみなさんにはぜひ僕のブログや公式サイトをチェックしていただきたいです。

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中将タカノリBlog
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