大津歴史博物館「日吉の神と祭」
地主神社・木造僧形神坐像
日吉大社とは、比叡山の滋賀県側の山麓にある素晴らしい神社です。実はこの神社が延暦寺の守り神であり、神仏習合の信仰が盛んで、独特の文化を育んできました。その白眉とも言えるのが神像です。もともと日本の神道では、神様の姿は目に見えないとされ、像を造ることはありえませんでした。しかし、仏教の影響を受け、仏像ならぬ神像も造られるようになったのです。
日吉山王宮曼荼羅図 大和文華館蔵
また、日吉大社を仏の世界に見立てた宮曼荼羅や、日吉大社で行われる大祭を描いた屏風など、これまで何度も日吉大社に行ったのに一度も見たことがないものも多数展示されます。
大津歴史博物館は、京阪電車の別所という駅からほど近い高台にあり、これもまた、琵琶湖の眺めが素晴らしいところです。常設には、昔の大津の町のジオラマなどもあり、琵琶湖の水上交通のおかげで栄えたこのあたりの歴史がよくわかります。また、すぐ近くには、数々の仏像もある大寺の三井寺もあるし、少し先には、、延暦寺のお膝元として栄えた坂本の街もあります。この展覧会のテーマとなっている日吉大社もそこにありますし、坂本からケーブルカーに乗って、延暦寺に行くこともできます。
【大津会場】大津市歴史博物館
滋賀県大津市御陵町2-2 〒520-0037
電話;077-521-2100
2011年(平成23年)10月8日(土)~11月23日(水・祝)
「日吉の神と祭」
月曜日休館(祝日の場合は開館し、翌日休館)・祝日の翌日(土・日を除く)休館
★オールアバウト内の写真は、もちろんすべて無断転載禁止ですが、この展覧会の展示物の写真は、博物館から特別にお借りしたものなので、特にご注意ください。
次のページは、展覧会でなく、普段、お寺で近江の仏像に会うための基本情報です。