第4位「住宅ローン契約時に火災保険の契約をすれば、家財もカバーされる」
火災保険における「建物」とはマイホームにおける‘ハコ’の部分で、一方の「家財」とは後から運びいれた電化製品や家具その他の家財道具全般を指します。
建物と家財は、それぞれについて火災保険の契約することが必要です。火災保険だけでなく、地震保険についても同様、それぞれの火災保険にセットを。「住宅ローン契約時に火災保険も一緒に手続きしたので大丈夫」という方が多いのですが、住宅ローンの契約時に求められるのは多くは建物部分についての火災保険です。
「建物についての契約はしていたけれど、家財については契約していなかった」というケースは少なくありません。建物だけで家財の火災保険契約をしていない場合、家財に受けた損害はカバーされないのでご注意を。なお、住宅ローン契約時に勧められる火災保険、必ず契約しなければならないのではありません。マイホームのリスク状況に応じた適切な補償を、事前に見積もりを取って選ぶといいでしょう。
なお、見積もり時には、マイホームの状況を示す書類をいくつか調えておくことが必要になります。
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第5位「火災保険をもっともシンプルにすると、補償は『火災』だけにできる」
落雷による被害についても、火災保険でカバーを受けられる
どのような火災保険でも、あるいは火災共済であっても、最低限カバーされるのが「火災・落雷・破裂・爆発」の被害です。なかでも落雷については、自分の火災保険ではカバーされないもの、と思っている人が少なくないという調査結果もあるくらい、認知度が低いようです。
落雷といっても、マイホームにじかに落雷することはまれですが、近隣への落雷でテレビやパソコンがショートするといった事故なら経験のある方も多いはず。こうした被害に対しても、落雷による被害として、カバーされるのです。ぜひ覚えておいてください。
火災保険のみならず火災共済でも、多くはパッケージ商品であり、種々の損害をカバーできるようになっています。ただ、どんな損害がカバー可能なのかをざっくりとでも知っておかないと、イザという時役立てることは難しいもの。この機会に、ご自身の契約内容について、一度確認してみてはいかがでしょうか。【お役立ちコンテンツ】
■「火災保険、出る?出ない?」勘違いランキング」
■「火災保険証券、拝見します!(4) 賃貸住宅の火災共済」
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まとめ
大切なマイホームに、種々の災害による被害を被っても、わが国では、生活再建を自力で行うのが原則とされています。そこで大切になるのがマイホームや家財を守る火災保険。そのわかりにくさから誤解も多いのですが、非常時に役立てるための「非常用グッズ」だからこそ、どのような契約をしているか、よく知っておくことが大切です。機会をとらえてきちんと確認しておきましょう。
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