カーメンテナンス/車の洗車・室内清掃

もっときれいに仕上がる洗車のツボ

普段、何げなく行っている洗車も、ちょっとしたポイントに気を付けるだけで、その仕上がりは大きく違ってくる。ここでは、そんな洗車のコツや注意点について紹介する。

執筆者:宮島 小次郎

風が少ない曇りの日こそ、絶好の洗車日和


洗車

洗車に向いているのは、風のない曇りの日だ。特に濃色系のボディカラーは、極力炎天下の洗車は避けるべき

クルマ好きなら誰しも、自分の愛車をいつでもきれいな状態に保ちたいと考えていることでしょう。そのためには、定期的な洗車は欠かせません。ただし、そんな洗車もやり方によっては、同じ労力でもっときれいに仕上げることもできますし、逆にクルマの塗装面を痛めてしまうこともあるのです。

では、洗車を行う際にはどんなことに気を付けるべきなのでしょうか。まず一番に注意すべきは、天候です。雨の日やこれから雨が降りそうなときに洗車をする人はいないと思いますが、逆に天気が良すぎるときというのも洗車には向かないのです。

例えば、真夏の炎天下では、洗車をしているそばから、ボディに掛けた水が乾いて水滴の跡が残ってしまったり、洗い流す前の洗剤もすぐに乾いて、余計に汚れが塗装面にこびりついたりということになりやすいのです。特に日差しによって、ボディ表面の温度が高くなりやすいブラックや紺などの濃色系では、晴れた日の洗車は極力避けるべきです。

逆に洗車に向いた天気はというと、ずばり曇りです。どうしても、晴れの日に洗車をしたいという場合は、なるべく日陰で作業できる場所、もしくは時間帯に洗車をする。また、ボディにはこまめに水を掛け、洗車は部分ごとに行い、シャンプーで汚れを浮かせたら、すぐにすすいで、水分を拭き取るようにするといいでしょう。

天気に関しては、もう一点、風の強い日もなるべく避けたいところです。これは想像がつくかと思いますが、ボディ表面のほこりや汚れを洗い流しているそばから、風が吹き付けたのでは、いくら洗い流しても表面の汚れを取り除くことができないからです。

ボディ表面にほこりやチリなどが乗った状態で、スポンジでこすったりしては、逆に塗装面に細かい傷をつけることになってしまいます。プロのコーティング業者などでは、それを嫌って、コーティング作業は屋内で行うのが常識となっていますが、我々素人が自分のクルマを洗ったり、ワックスを掛けたりする際にも、なるべく風が少ない日を選ぶというのが次善の策となるわけです。

次ページでは、実際の洗車方法について検証します
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