まずはタイヤのコンディションチェックが第一!
ユーザーが自分で点検すべき項目の第一は、タイヤのコンディションチェックだ。中でも空気圧不足は、燃費の悪化につながるだけでなく、バーストなどのトラブルの危険性も高まるので、最低でも月に1度は確認すべき
次に実際の空気圧を確認するわけですが、空気圧の点検に必要なエアゲージや空気入れを持っていないという方も多いのではないでしょうか。そんな場合は、ガソリンスタンドなどで借りることができますし、もし操作に自信がなければ、スタンドのスタッフに空気圧点検を頼んでみるといいでしょう。
空気圧の点検は、クルマに乗る頻度などにもよりますが、最低でも1か月に1度は点検し、必要であれば空気の補充を行ってください。その際、空気圧を標準よりも少し高めにセットすると、タイヤの転がり抵抗が減って、燃費を向上させることができます。適正空気圧よりも1割程度の向上まででしたら、乗り心地などの悪化もほとんど気にならないレベルです。
その他、タイヤの減り具合やサイドウォールのキズ、劣化などにも気を配ってみてください。タイヤの減り具合は溝の深さがどれくらい残っているのかで確認しますが、一般的には摩耗インジケーターと呼ばれる溝の中のちょっと膨らんだ部分まで、摩耗が進んでいる場合は交換時期であるとされています。
ただし、溝が十分に残っていても、ゴム製品であるタイヤは使い続けることによって、劣化が進んでいくものです。経験上、3年もしくは2万km走行あたりから、乗り心地の悪化やウェット路面でのブレーキ性能の低下など、劣化の兆しが見え始めます。そのため、安全性を重視するなら、摩耗の限度いっぱいまで使うのではなく、早めの交換をおススメします。
また、トレッドやサイドウォールの状態を確認して、ひび割れやキズなどが見られるときは、タイヤ販売店などに相談し、アドバイスをもらうといいでしょう。トレッドに異物が刺さっているのを確認した時も、無理に自分で抜こうとはせずに、速やかにプロに修理を依頼すべきです。
その他、タイヤ関係ではホイールを固定するボルトの増し締めも大切ですが、トルクレンチを使わずにカンだけで締め付けると、締めすぎということにもなりかねません。また、車載の工具では十分なトルクを掛けることも難しい場合がありますので、自信がない方は定期的に整備工場などで点検してもらうといいでしょう。
次ページでは、運行前点検の項目について紹介します