クルマの状態を自分で把握できれば、ユーザー車検も有効!
 

ユーザー車検

ユーザー車検では、車検に掛かる費用を最低限に抑えられるメリットがあるが、すべての手続きを自分で行う必要があるため、相応の手間暇が掛かる。また、本当の意味での整備は、自己責任で行う必要がある

次にユーザー車検についてですが、ひと口にユーザー車検といっても、大きく二つのタイプに分けることができます。ひとつ目は、文字通りユーザー自身がクルマを陸運局に待ち込み、すべての手続きと検査ラインを通す作業を行うものです。もうひとつが、ユーザー車検の代行業者に依頼して、実際の車検手続きをユーザーの代わりにやってもらうという方法です。

両者の違いは、主に費用と車検に掛かる手間暇の差です。ユーザー自身がすべてを行えば、当然車検に掛かる費用は最低限で済みますが、その分手間も時間も掛かります。代行業者に依頼すれば、最低でもその手数料分の費用はプラスになりますが、実際に自分で手続きを行う必要がないため、ほとんど手間は掛かりません。

ユーザー車検代行の費用はおよそ2万円~で、車検を通すために特別な作業が必要になれば、別途費用が追加となります。もちろん、そのあたりは自分でやる場合も必要になりますから、純粋にプラスとなる費用は手数料のみとも考えられます。

ユーザー車検を受けることができるのは、基本的に平日の昼間だけになりますから、一般のサラリーマンの方が自分でやるとなると、平日に休みを取る必要が出てきます。それでも、一日で終わればいいのですが、何かトラブルがあった場合は、最悪次回の検査日に再検査ということにもなりかねません。

特に初めてのユーザー車検は分からないことが多いでしょうし、検査時のポイントを掴みにくいこともありますから、いろいろと苦労することもあるでしょう。そのあたり、手慣れた代行業者に頼めば、仕事を休む必要がないのはもちろん、ユーザー車検にまつわる面倒も回避できるというわけです。

ただし、ユーザー車検全般に共通する前提といえるのが、安全に関わる最低限の装備以外は、ユーザー自身が責任を持って整備を行う必要があるということです。具体的にユーザー車検で確認されるのは、各灯火類やホーンなどの作動とサイドスリップ、排ガス浄化装置の作動、ブレーキの効き、光軸の狂い、シャシー周りのボルトの緩み、速度計の狂い、目視でのオイル漏れといった項目だけです(他にも細かい項目はありますが)。

これらはクルマを運行する上での本当に基本的な事項にすぎません。つまり、ユーザー車検に合格したからといって、次回の車検時まで安全に乗れるという保証は全くないのです。そのあたりはユーザー自身が点検整備を行うか(重要保安部品は不可)、別途、整備業者に依頼する必要があるのです。

単に費用が安いからとユーザー車検を選び、整備をしっかり行わなかったために、トラブルが発生したり、事故に遭ったりしたのでは本末転倒です。自分のクルマの整備は自分が責任を持って行う(もしくは依頼する)というのがユーザー車検の基本的な考え方ですから、逆にそこに自信がない人は、はじめからプロに依頼するのが、間違いのない選択だといえます。



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