庭のホテル

ミシュランガイド東京に載るこのホテルは水道橋駅から程近い、しかしややわかりずらい路地裏に静かに佇む。駅から歩くと細い路地を右に曲がり左に曲がりと進むのだが、いつしか方向感覚が薄れて、はて、どうしたものかと思うところで緑に囲まれたエントランスへのアプローチが視界に入る。
庭のホテル

緑に囲まれた小さなエントランスアプローチ

一見こぢんまりとしたプライベートホテルのようにも見えるが、238室を誇るグランドホテルである。しかし、決してそうは見せていない、そして実際に見えないところに庭のホテル 東京の深い魅力がある。
庭のホテル

シックな雰囲気のロビー

小さなエントランスは緑に囲まれ、200室以上あるホテルの入口としては小ぶりだろう。個性的だと感じるのはモダン和風なインタリアということだけではない。パブリックスペースであるにも関わらず、死角が多く一箇所から多くのものが見えないような作りになっている。ロビーにある障子をあしらった柱は実は裏に回るとエレベーターだったりする。部屋の中にも一見無駄に見える柱が部屋全体のインテリアを司っていたり、絵はなくてすべてアートで統一されている等々、ここですべてネタバレさせてしまうと何かもったいないと感じてしまうくらい「へー」と感じることが多い空間だ。
庭のホテル

小さいけれど心和む「庭」

そして、ホテルの名前どおり、建屋と和食店の間には小さな、しかし、とても品のいい庭の緑が広がる。それは一瞬ここが都心の喧騒のど真ん中であることをしばし忘れさせてくれるものだ。