家賃滞納には、すばやい対応が大切 

賃貸住宅の入居者

賃貸住宅には、さまざまな問題が……

オーナーさんが眉をしかめたくなるほど残念な入居者……、いろいろな人がいます。夫婦ゲンカが派手で、周囲の部屋にまで響くほどだったり、子どもの泣き声がすごかったり、上階フロアからの不快音が響いたりといった、騒音の問題やゴミ出しなどのマナーを守らない近所迷惑さん。部屋の鍵をしょっちゅう忘れて、オーナーさんに借りに来るという人。はたまた、エレベーターに落書きしたり、バルコニーをゴミの山にしていたり……、生活の場を提供する大家業には不良入居者へのストレスが本当に尽きません。

けれどもオーナーさんにとって最悪の不良入居者は、やはり家賃を払わない人でしょう。

オーナーさんは自分の大切な財産である不動産を入居者に提供し、入居者からはその対価として家賃をいただきます。本当に基本的な最初の約束事です。家賃を滞納するということは、その最も重要な約束を破るということになります。

不動産屋さんとのお付き合いの仕方には、大きく2種類あります。ひとつは、斡旋(客付け)だけを委ねる媒介という方法と、もうひとつ、入居後のフォーローまで委ねる管理委託という方法があります。斡旋だけ頼んだ不動産屋さんに「何もやってくれない」と文句を言う人がいます。「入居者を斡旋したくせに」というのですが、斡旋しただけの不動産屋さんを責めるのは、お門違いというものです。

斡旋不動産屋さんのミッションは、入居者をオーナーさんに紹介することであり、契約を結ぶかどうかを決めるのはオーナーさんです。そして不動産屋さんと管理契約を結んでいないのであれば、以後の家賃の集金の責任は不動産屋さんではなく、オーナーさんにあるのです。不動産屋さんの側では、「自分は斡旋しただけ、契約判断は大家さん」ですから、基本的にはなかなか動いてくれませんし、なにより法的な義務もありません。

「あんたが斡旋してきた○○号室の××さんが家賃を滞納してるんだ」と文句を言っても、「そうですか、それでは対応してみましょう」と言ってくれても、電話の一本を入れるぐらいがせいぜいです。

そして電話してみても出なかったら、「なかなかつながらないんですよ」、でおしまいです。

滞納に対しては、兎に角すばやく対応することが肝心です。1ヶ月分の家賃も払えない人が、2ヶ月分、3ヶ月分の家賃をまとめて払えるはずもありません。言い換えれば、家賃が2ヶ月以上滞納しているとしたら、それはもう不良入居者化しているということなのです。

ただ、滞納している家賃の催促は慎重な配慮が必要とされる業務です。この点、ほとんどのオーナーさんは家賃回収のプロではありませんから、細心の注意が必要となります。オーナーさんが滞納中の家賃を催促したときに、言い方を誤ったために大きなトラブルとなり、殺傷沙汰となったケースも少なくありません。