ゲーム実況はゲーム業界の敵か味方か(3ページ目)

ぷよぷよ！！の動画配信許諾を発表したセガ

このモヤモヤっとした空気の中で、非常に興味深い行動に出たメーカーが現れました。2011年7月14日にニンテンドーDS用ソフトのぷよぷよ！！を発売したセガです。セガは発売日の14日に、プレイ動画についての規約という形で、ぷよぷよ！！のプレイ動画などをWeb上に公開する利用規約を公式サイトで公開しました。

【関連サイト】
SEGA | ぷよぷよ！！ | プレイ動画についての規約（公式サイト）

つまりこれは、この規約を守ってくれれば動画を公開していいよ、という話で、セガが一般のユーザーに動画公開の許諾をし、そのガイドラインを示したということいなります。ただし、公開していい動画と、してはいけない動画、というのも決められています。例えば、複数で対戦プレイや協力プレイができる、みんなでぷよぷよや、ひとりでコンピューターと戦い続ける、とことんぷよぷよ、などは動画の公開が認められていますが、ストーリーモードなどは公開してはいけないことになっています。

つまり、ストーリーのネタバレなど、動画を観ることでゲーム体験が損なわれるようなものに対しては公開してはいけなくて、それ以外に関してはみんなで楽しく盛り上がってねと、こういうわけです。これまで、モヤモヤッとしたなかで、削除されて初めてメーカーが意思が伝わる、みたいな状況だったのが、はっきりと、これはOKでこれはダメと示したゲームが登場したことは、大変に喜ばしいことです。

ゲーム実況という文化は大変に面白いものですが、一歩間違えば、ゲームを遊ぶ楽しみそのものを奪うことにもなりかねません。これを味方にするのか、敵にしてしまうのかは、ゲーム業界が、ゲーム実況という新しいユーザーの遊び方とどう関わりを持つか、線引きをしていくのかが、大きな意味をもつのかもしれません。

【関連動画】
ニコニコ動画　ゲームを変える億千万の勇気（AllAboutゲーム業界ニュース）
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【関連サイト】
田下広夢の記事にはできない。（ゲーム業界ニュースガイド個人運営サイト）