第8位 お料理と食べることが大好きなねずみが主人公
『ぐりとぐら』
ミッキーマウスがアメリカを代表するねずみなら、日本代表はぐりとぐらで決まりですね。『ぐりとぐら』は、赤い帽子の野ねずみ・ぐりと青い帽子の野ねずみ・ぐらを主人公にした作品で、1963年に『こどものとも』で発表されて以来、世界各国で翻訳され、国際的にも大変人気が高く、名実ともに日本を代表する絵本です。
お料理することと食べることが大好きな2匹が、野原で見つけた大きなたまごで、これまた大きなカステラを作る楽しいお話は、小さな子どもから大人まで年齢を問わずファンがいることでも知られています。それが証拠に、『絵本からうまれたおいしいレシピ ~絵本とお菓子の幸せな関係~』などでも真っ先にぐりとぐらのカステラが取り上げられています。
この美味しそうなカステラを描いた山脇百合子(旧姓:大村百合子)さんが、実は上智大学外国語学部フランス語学科のご出身である事は、意外と知られていないようです。デビュー作の『いやいやえん』は、同校在学中の作品ということですから、まさにマルチな才能を持った才媛でいらっしゃいますね。
【書籍DATA】
ぐりとぐら (中川李枝子:文 大村百合子:絵)
価格:840円(税込)
出版社:福音館書店
推奨年齢: よんであげるなら3歳から
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