オンライン通販の力が強い

ゲームをオンライン通販で買う図

そもそも最初からお店にはいかない、というユーザーも多く、発売日近辺の需要に関しても、オンライン通販はかなり強い状況があります。

Xbox 360のソフトは発売日近辺を過ぎると極端に売れなくなる、というお話をしましたが、みんながみんな本当に発売日にゲームを買っているか、と言われれば、そんなことはないでしょう。やっぱり、ちょっと遅れて買う人だっています。問題は、そのちょっと遅れて買う人が、どこにいるか、ということです。お店からすると、自分のお店に来てくれる範囲にそれなりの数でお客さんがいなければ意味がありません。

ところが、日本のどこかにお客さんがいればいい、という仕組みで商売をするところもあります。Amazonや楽天などのオンライン通販サイトですね。北海道や、九州や、四国など、日本のあちらこちらにお客さんがいたとしても、それらをかき集めてある程度のボリュームで需要が見込めれば、在庫を持つことができます。

そうするとお客さんだって、いっつも売り切れているお店にいつまでも通い続けてくれるとは限りません。自分の近所のお店は行っても売ってないことが多い、と感じるようになれば、わざわざお店にいくまでもなく通販を利用するという人も増えていきますよね。需要をオンライン通販に大きく取られている、これがお店が仕入れてくれなくなっているもう1つの理由です。

お店がゲームを仕入れることができない悪循環

お店の図

Xbox 360のコーナーは隅っこの方で品揃えも少なく、という状況になりがちです。お店の棚にどうやって商品を並べ続けるか、というのは非常に重要な問題です。

もちろん、オンライン通販で売れても、お店で売れても、売上は売上ですから、メーカーからすれば全く問題はありません。しかし、それがユーザーの均質化と結びついてあまりに極端に起こると、悪循環が始まります。お店はたとえ発売日に売り切れたとしても、翌週の需要が止まるリスクがあるのでなかなか追加注文しません。お店に並んでいないので、どうしても欲しい人はオンライン通販に流れていきます。

この時オンライン通販でわざわざ買う人というのは、購買動機の強い人であると言えます。結局、この購買動機が強く情報感度の高いコアユーザーだけが残ります。そうするとますますユーザー層は均質化し、発売日に需要が集中していってしまうんですね。そしてお店はまた、ゲームが売り切れてもそのあと再入荷をしにくくなってしまいます。

結局、商品はごく短い時間しかお店の棚に並ばず、面白そうなタイトルもすぐに品切れを起こし、タイトルの質に関わらずヒットが生まれにくい土壌が作られてしまっているというのが、今のXbox 360の現状です。そしてこのことは、商品を売る、ということを考えた場合には、非常に重要な要素であると言えます。