万年筆だけでなくボールペンでも紡いできた歴史
創業者、ジョージ・サッフォード・パーカー
有名なのは1945年の出来事。ミズーリ号の甲板上で交わされた太平洋戦争終結文書の調印に、マッカーサー総司令官がパーカーの万年筆「デュオフォールド オレンジ」を使用している。さらに1992年には、アメリカとロシアの間で締結された第二次戦略兵器削減条約(START 2)の予備条約調印の際にも、両国大統領が「デュオフォールド オレンジ」を使用した。
一方、初めて発売したボールペンは1945年の「ジョッター ボールペン」。そしてそのDNAは、今日のジョッターシリーズや各コレクションへと受け継がれていく。さらに1991年に行われたロナルド・レーガン大統領図書館のオープン記念式典では、歴代アメリカ合衆国大統領の平和貢献に敬意を表した特別なボールペンを作製。英国王室御用達(ロイヤル・ワラント)に認定されたこともある品質は、ボールペンにおいても認められている。ブランドのアイコンであるアロー(矢羽)クリップが付属している限り、クオリティの高さはお墨付きと言って良いだろう。
次のページでは、現在を象徴するボールペンを紹介する。