梅雨で髪爆発……女性のくせ毛にどう対処する?
梅雨時期、くせ毛の女性の悩みは髪の爆発!
くせ毛のうねりの原因は水分量
なぜ梅雨時期に、くせ毛のうねりが強くなってしまうのでしょうか。毛髪は、外部からの水分(=浸透水)を髪の内部に保持しています。健康な毛髪の場合、水分量は7~11%に保たれていて、適温でドライヤーをかけても外部に流出することはありません。しかし、健康な毛髪は最大35%まで水分を保持することができ、湿度が高くなると毛髪は必要以上の水分を吸収してしまいます。それによって、髪が膨潤してうねりが強くなる、というわけです。ダメージヘアの膨潤のしくみ (1)キューティクルがはがれた部分から水分が入り込む (2)水分が入った部分が膨潤して髪がうねる
水分をたっぷり含んだ毛髪は、力をかけると1.5倍も伸びるとされています。伸びた髪は細くなり、枝毛・切れ毛になりやすく、ダメージがさらにひどくなってしまいますので、注意が必要です。
また、ダメージヘアは、水分を含みやすいだけでなく、水分を放出しやすいという性質があります。つまり、適切な水分量を保つことができない、ということ。適切なブローや日焼けなどで乾燥しやすいため、ダメージが進んでしまいます。
くせ毛はダメージヘアになりやすい
くせ毛は、ウェーブしている外側の部分がブラッシングやブローの熱などでダメージを受けやすく、ダメージヘアがひどくなる傾向があります。くせ毛の女性は、ストレートパーマや縮毛矯正を繰り返し、同時にダメージヘアにも悩んでいる方が多いようです。そのため、湿気でうねりが増長し、さらにまとまらなくなってしまう、というわけです。くせ毛になる原因には、先天的なものと後天的なものがあります。先天的とは、いわゆる遺伝や民族によるものを指し、「直毛よりも念入りに! “くせ毛”解消ケア」でも紹介したように、日本人の毛髪は92%が先天的には直毛である、と言われています。後天的とは、髪にダメージを与える間違ったヘアケアや頭皮ケア、女性ホルモンバランスの乱れなどが原因で、くせ毛になってしまうことを指します。
加齢による頭皮のたるみでくせ毛が増える!?
上記以外に、加齢もくせ毛を生み出す原因となっているのをご存じでしょうか。30代、40代になって「くせ毛が増えた気がする」「くせが強くなった」と感じる女性は少なくありません。くせ毛発生のメカニズム
つまり、正しいヘアケアと頭皮ケアを行って頭皮のたるみを予防することで、後天的なくせ毛は減らせる、というわけです。くせ毛が減れば、梅雨時期の髪の爆発も多少は軽減されることと思います。
次ページでは、ダメージヘアと後天的なくせ毛を増やさないためのヘアケア・頭皮ケアを紹介。