長距離ランナーは省エネ、耐暑の知識、経験豊富
着用シャツはランニング用ロングTシャツ(ノースフェイス)
でも節電や省エネは、今回の大震災のことがなくても地球的なテーマであり、私たちの本来的な生活意識の根底に省エネを置く時がすでに来ていると思います。
そんな今の時代、長距離ランナーこそ率先してこれからの生活様式を体現できるのではないかと思います。して、その心は…。
長距離ランナーは、いつも省エネを心掛けて走ります。いかに持たせるか、ムダ、ムリ、ムラのないフォームやペース。さらに暑さに強く、忍耐強い。そして体温の上昇を妨げる方法や素材、アイテムに関する知識を持っています。
さらに体温上昇を抑える方法を良く知っているのは、ランニングウエアを開発するスポーツメーカーです。彼らの研究、こだわりには本当に感心してしまいます。真夏、真冬のランニングは年々快適にできるようになっています。一昔前と比べると格段の差です。
省エネルックの後を受けて5年前から始まったクールビズも、今年はさらに運動を強化してスーパークールビズ運動として啓蒙活動が行われています。
政府は、昨年までは6月1日から9月30日までだったクールビズ期間を5月1日から10月31日までと拡大、ウエアにしてもかりゆしウエア、無地のTシャツもOK、破れていなければジーンズ、チノパンもOKという大胆なドレスコードを発表しました。
環境省 スーパークールビズ特設サイト
スーパークールビズにランニングウエアを
スーツ&ネクタイをユニホームとする事業所がどこまでこのコードを受け入れるかわかりませんが、節電は自社の工場や店舗の操業にも関わってくることなので、程度の差こそあれ必ず昨年より軽装化が進むとみられます。そこで、我々ランナーとしては、率先垂範して最先端の耐暑クールビズファッションを着用し、28度の事務所でも涼しげに勤務をしてみせたいものです。
…と、ここまで書いてもう一つ歯切れが悪くなるのですが、ビジネスシーンに合うようなウエアを発売しているスポーツメーカーってほとんどないんですね。
ワコールのような本来がインナーメーカーですと、真夏向きの下着は多いし、真夏向けのランニングタイツというのもあるのですが、仕事に着ていけるようなアウターはないようです。
大手のスポーツメーカーにしても透湿速乾性に優れたいい素材とデザインのシャツを作っているのですから、その機能を取り入れた仕事場に着ていけるアウターを開発してくれたらきっと画期的な製品ができると思うのですが、やはり見あたりません。
そんなわけで、ピックアップできる製品は少ないのですが、「これなら政府のドレスコードにも合格しそう」という製品を集めてみました。
■2ページ:ノースフェイス
■3ページ:ゴールドウイン
■4ページ:ワコール、プーマ、アディダス
■5ページ:新製品トピックス C3fit(アーチサポート機能ソックス)