案ずるより産むが易し! きっとなんとかなる
子育ては大変だが、それを補って余りある喜びややり甲斐がある
今度は、親の先輩であり、僕個人の観点で述べますね。子どもがいなくても、1人であっても、2人、3人と、結果的に何人であろうとも、その人数なりに、どうにかなってゆくので、何人がいいということはありません。
それでも、何となくでも、2人目、3人目を考えているようであれば、お子さんをつくる方向をお勧めします。お金や、育児、自分たちの時間がなくなるなど大変なことはあるけれど、やはりそれに余りある喜びがあると感じているからです。誰もが授かるわけではありません。少子化で、将来に期待を持ちにくいこの時代、子どもがほしい、それが可能な状況にあるものが、命を生んで、それを皆で育ててゆくのがいい、そうした社会的な視点からの意見でもあります。
僕は、2人兄妹だったのに、結婚前からなぜか子どもは5人欲しいと漠然と思っていました。僕が33歳の時に長男、その後2年ごとに2人(女の子、男の子)と授かり、5人家族となりました。それで十分満足だったのですが、8年経って、45歳の時に4人目が授かった時、この子がもし将来お医者さんになりたいといったら、70歳まで働くの?と、いった漠然とした不安はありましたが、正直、嬉しかったです。今は3歳ですが、育児をやり直している感じで、毎日、張り合いがあるし、上の子たちが、育児に関わるなど、家族の雰囲気もよくなってきている。そして、産む前に感じていた、不安は不思議となくなっています。
最近、若い世代と話していて、「失敗する可能性があるんだったら、しないほうがいい」という考えがあることを聞きました。これまで、多くの方々と接してきたなかで、「案ずるより産むが易し」のことわざどおり、子どもに関しては気持ちがあれば、きっとなんとかなる(するようになる)と感じています。その一方、「あの時にもう1人産んでおけば……」という話は時折耳にします。
育児困難や虐待が増えているというニュースを耳にしたり、放射線の問題なども考えてしまうでしょう。条件から決めようとすると一歩踏み出せないですよね。でも、ご主人さんは、どちらでもいいと言っているのです。これは、男性なりのちょっと卑怯な言い方で、「あまり助けにはならないかもしれないけど、もう1人子どもがいてもいいかな」と、ご主人は思っていると僕は解釈します。もし、迷っているのであれば、可能性を信じ、ここはためらわずに「もう1人!」を強くお勧めします。
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