文部科学省の「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査」によると、約7割の小学生が習い事をしています。小学生にとって、習い事やスポーツなどに取り組むことは、人間形成上大切ですし、知的好奇心の刺激効果も期待できます。

難関私立中学に合格する子供のおけいこ事情

おけいこ,ならいごと

おけいこや習い事、その道のプロにしたいというより、それを通して育まれる人間力に期待する親御さんが多いものです

難関私立中学に合格されたご家庭にアンケート調査(有効回答数:211名)をしたところ、ほとんどのご家庭で複数の習い事をさせていました。低学年までは全般的に、スポーツ(スイミングが1番人気)や音楽系(ピアノが1番人気)の習い事が多く、学習面では、1年生で公文や学研、通信教育をはじめ、通塾は3年生からが一般的でした。

難関私立中学に合格したご家庭の保護者に目立った回答は「はじめた習い事を一生懸命やる」ということ。お子さんは、習い事を通して、やり始めたことを一生懸命やり、楽しみながら熱中するという姿勢を身につけていったことがうかがえました。

そのためには、お子さんが「やらされている」と感じないようにするために、お子さん自らの「やりたい」を見逃さずに、習い事や本などで保護者ができる限りのサポートをする、という姿勢が大切です。

受験勉強が始まってからのおけいこ

一方で、高学年になると、勉強と習い事の両立に悩んでおられるご家庭は多いのではないでしょうか。

高校・大学受験と違い、中学受験の場合は、お子さん自身が学習の意味を理解できていないケースも。一方的に保護者の意見を押しつけるのではなく、お子さんの学力と志望校のレベルにもよりますが、5年生までは「勉強と両立させられるなら」という約束で、習い事やスポーツを認めてあげてもいいと思います。

そして、定期的に勉強に支障が出ていないかチェックしてください。ただ、そのときに勉強が約束したほど進んでいなかったとしても、そこで即座にやめさせるのではなく、勉強と習い事などを両立させるためにどうすればいいか、お子さんと話し合ってください。習い事をやめたため、かえって学習意欲が低下してしまい、成績が落ちたお子さんも見てきました。

小学6年生の夏以降は、おけいこを控えた方がベター

ただ、難関中学への合格を目指すのであれば、6年生の夏以降は受験勉強に専念すべきです。夏ごろまでは偏差値的に問題なさそうに思えても、受験間際になると受験勉強に専念している生徒の点数が伸びるために合格が難しくなります。
ずっと続けてきた習い事を中断させるのは辛いことですが、『自分で決めた目標に向かって、それ以外のことは我慢してでも頑張る』ということは、中学受験を通して得られる貴重な体験です。

お子さんの気持ちがスムーズに切り替わるように、5年生のうちから少しずつ話し合いをされることをお勧めします。



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