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エアコン使用を減らす、遮熱と断熱の知恵(2ページ目)

エアコン使用をなるべく抑えながら、夏を乗り越えていくためには、最先端の技術と伝統的な知恵、両方のいいところ取りをしていくことが大切。エネルギーゼロのエコフラグシップモデル住宅の中に、そのヒントがありました。ポイントは遮熱と断熱です!

ももせ いづみ

執筆者:ももせ いづみ

時短生活ガイド


部屋の温度を上げないためのベランダ遮熱

ファサードルーバー

ベランダについたファサードルーバー。電動にせず、必要に応じて手動でルーバーの向きを変えるようになっている。必要以上のエネルギーは使わない、という姿勢がいい

写真は、エコフラグシップモデル住宅に設置されている、ベランダの遮光のための「ファサードルーバー」。手動で、ルーバーの角度が変えられるようになっています。これが、ベランダについているところがミソ。

これまではこうしたルーバーが雨戸についていることが多かったのですが、これでは雨戸を閉めると部屋が暗くなってしまいます。また、ベランダの床が熱せられることは避けられないため、この輻射熱が部屋に入ってきてしまいます。ベランダの外側に、通気と採光ができるルーバーをつけることで、ベランダを含めた部屋の温度が上昇するのを防ぐことができるんですね。

こうしたアイデアを、自宅でも活かすにはどうしたらいいんでしょう?


軽い素材を使ってベランダの遮熱をする

ミサワホーム太田さん

ミサワホームの環境・エネルギー研究室室長で、工学博士でもある太田勇さん。住まいづくりに根ざした知識の豊富さはさすがです!

「まず、遮熱をして部屋の温度が上昇するのを防ぐことですね」と太田さん。それには、「布やよしずなど、それ自体が蓄熱しない素材で太陽の光を遮ってください。部屋の中よりも、ベランダから遮熱するほうが効果があります。木や鉄などは、その素材自体が蓄熱してしまうので、向いていません。なるべく軽い素材で遮熱する、というのが一番のコツなんです」。

そして「光を遮らないことも大切なポイント。遮光カーテンの厚いものや、雨戸で遮光すると真っ暗になり、昼間から電気をつけなくてはならなくなります。それでは意味がありませんよね?」
なるほど!

突っ張り棒タイプのオーニングの日よけや、立てかけるタイプのオーニング、よしずやすだれなど、風通しも採光もよい素材のものがホームセンターにも数多く並んでいます。こうした道具を使って、まずは窓の外側の遮熱対策をするのが、夏を乗り切るための最初のステップ。

次は、せっかく冷やした部屋の冷気を逃さないための工夫をしてみましょう! 障子がある家は、とっても簡単に断熱性のよい建具が作れちゃいますよ! >>

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