・前菜2
赤ピーマンのスープと帆立貝柱のポワレ
続いてスープ料理は「赤ピーマン」を使った温かい一品。真ん中の具は、北海道のホタテ貝柱のポワレに、イカスミのチップス、その上にはセルフィーユの花とローズマリーで香りのアクセントを効かせた内容です。
野菜の旨味と円やかな酸味ベースとなり、そこに香りの二重奏が付与された、ヘルシーな一皿でした。
・魚料理
北海道産トキシラズ サフランソース
魚料理は北海道産の「トキシラズ」! 今の時期、絶対に食べたい魚の一つだけあり、脂の乗り具合が堪りません。生のままでも旨い魚ゆえに、低温で丁寧に火入れしたあとは、最後に炭火で皮目だけを焼き、香ばしさを加味。もうホントこれだけでも文句なしに旨いことは約束されているような状態ですが、ここに貝の旨味エキスを注入した泡と、サフラン風味のダブル泡でいただく趣向となっています。
また、トキシラズの下には貝塚の朝掘り筍とツブ貝の角切りが敷いてあり、山と海の旨味によるマリアージュが成立。さらに香り付けでセルバチコのオマケ付き、と足し算料理の極みのような完成度の高さ。今回のコースでもっとも心に残る傑作料理となりました。
・お口直しのグラニテ
エルダーフラワーのグラニテ
エルダーフラワーの優しい香りと、冷たいグラニテでお口の中をさっぱりと。
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コース料理の後半を御紹介します