2年連続2ツ星! アキュイール

アキュイール

アキュイール

大阪の骨董好きさんならば足繁く通っておられるであろう骨董街「老松町」。すぐ南に裁判所があるせいで、この当たりは弁護士事務所街でもあるのです。 結果、弁護士たちの舌を満足させる店も多く集まり、大阪の料理店激戦区の一つと言ってもよいでしょう。この老松町通を、梅田側から古美術品のウィンドウショッピングをしながらぶらりぶらりと歩き、西天満の交差点に出るすぐ手前を右に折れたところに、近年とみに予約が取り難くなった、ミシュラン2ツ星レストラン「アキュイール (Accueillir)」があります。
 
シェフは大阪の吹田生まれで今年36歳になられる中多健二さん。淀屋橋の「ラ・クロッシュ」在職中、29歳にして意を決して渡仏し、「タイユバン」「ラ・トゥール・ジャルダン」等で修行。帰国後はラ・クロッシュに戻り、スーシェフを経てシェフとなられた3年の間、パリのエスプリを加えて存分に腕を揮ってこられました。そして独立されたのが2007年10月。アキュイールと名付けた、このレストランのオーナーシェフとして新たな挑戦を開始されたのです。

注)「アキュイール」は平成24年11月15日に閉店されました。当記事は2011年の過去記事となります。
 

店内

シンプルかつエレガントな店内

ビルの一階の入口の前は、クラシックなブラケットに照らされた柱廊となっており、夜は総ガラス張りの店内にまで優しい光が注ぎます。店の前に着くと、サービスの女性が素晴らしい笑顔ですぐにドアを開けて出迎えてくれます。

高い天井に白い壁、こげ茶の木部。壁は装飾を一切省き、シンプルこの上ない空間ですが、黒の座り心地の良い椅子が配されたテーブルの配置には、客同士がなるべく目を合わせないで済むよう細心の注意が払われていて、各グループが心おきなく食べる時間と空間を楽しめるよう工夫されているのです。席数は最大20席。しかしサービスに万全を期すため、いつも敢えて12~16席程度に押さえているとメートル・ド・テルの大林篤司さんはおっしゃいます。

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