アキュイール (大阪・天満橋)(4ページ目)

・肉料理
私の場合、「豚のポテンシャルは脂身の旨さ（甘さ）で決まる」と考えているのですが、この琉華豚はその脂身の甘味が特に素晴らしい！　もうこの旨味だけでも充分すぎるほど満足できますが、添えられたソースには、この豚の耳などの頭部分を刻んだものと大粒マスタードが交ぜられており、この香り高い濃厚ソースが琉華豚のポテンシャルをさらに引き立てているのです。

まるで牛肉を食べているかのような口いっぱいに拡がる旨味と香りは、今まで食べてきたどの豚料理とも違う、不思議な魅力がありましたね。

また、添えられた野菜たちも、単なる添え物扱いではなく、この豚肉料理にも負けない存在感！　それぞれの活かし方も見事でした。

・フロマージュ
フロマージュの固定ラインナップは季節によって変わりますが、今の時期は「ブリヤ・サヴァラン」！　右側と左側では味付けが異なり、右側はオリーブオイルとシブレット、左側はパッションフルーツとメープルシロップによるもの。右側から食べ始め、左側のブリヤ・サヴァランを食べ終わる頃には味覚が徐々に甘味へ慣れていく、というヴァリエーション展開で、チーズを通して、甘いデセールへと繋げていく流れは、さすが。

次ページでは、デセールや小菓子を御紹介します。