アキュイール (大阪・天満橋)(2ページ目)

ディナーコースより

それでは、ディナーコース（ムニュ・デギュスタシオン 6300円）から御紹介していきましょう。シェフは、どういう方法で調理すればその素材が一番美味しくなるかを常に考えておられ、旬の魚と野菜使いがお得意とのこと。

・アミューズ　ブーシュ
まず最初に供されたのは、「雲丹の冷製ロワイヤル」に胡瓜と大葉のソースをかけたものが登場です。素材力を前面に押し出した繊細なテイストで、角切りの胡瓜の食感がイイ具合にアクセントとなり、初夏を感じさせる爽快感のあるアミューズでした。

・前菜
そして前菜は「いろいろな野菜で作ったタリオリーニ仕立て」。黄色と緑のズッキーニをタリオリーニに見立てて(手作業でスライス！)、上に降り掛けられた「ブラックオリーブ」と「松の実」、ポワロー・ジュンヌに、ディルとシブレットの2種類の花、さらにはトマト3種（アメーラ・ほうずきトマト・マイクロトマト）に加えて、胡瓜とホワイトアスパラの角切り、生の白海老までもアクセントとして入っており、全体を纏めるソースはフレッシュトマト、と実に様々な具が織り込まれた、驚きの逸品。

ルックスの鮮やかさや味わいの複雑さも楽しめますが、何よりも「香り」の重ね方・変わり方が印象的でしたね。

次ページでは、コース料理の続きを御紹介します。