江姫ゆかりの長浜と竹生島
2011年のNHK大河ドラマは、「江~姫たちの戦国~」。このドラマの重要な舞台である滋賀県の湖北地方は、わたしがこよなく愛する土地のひとつなので、今回は、その湖北の観光のメインとなる長浜と竹生島のご案内をしたいと思います。長浜の歴史的意義
長浜駅では、江ゆかりの地をめぐるための資料をたくさんもらえます
ドラマをご覧になっている方ならよくご存知と思いますが、三姉妹の母、お市の方は、信長の妹で絶世の美女だったとされる方です。浅井長政は、当初は信長と同盟関係にあったのですが、やがて決裂し、小谷城に篭城したまま滅ぼされました。小谷城は、現在の長浜の中心部から少し北上したところにありました。
お市の方と三姉妹は、信長の血縁ということで救い出されましたが、お市は、またしても政治的理由で柴田勝家に嫁がされます。柴田勝家は、信長なき後、豊臣秀吉に攻められます。お市の方も、この2人目の夫とともに亡くなります。その後、江は、秀吉の政治的思惑の道具となって、あっちこっち振り回され……というのが、4月末現在までの「江」のストーリーです。
そして、その秀吉が、まだ生きていたころの信長から褒美にもらったのが、かつて浅井長政の領地だった長浜です。
秀吉は城を小谷城から長浜に移し、かつて小谷城下にあった寺院や商家なども移転して、長浜に城下町を形成します。秀吉が去ったあとも長浜は発展し、商人の町となって大いに栄えました。
また、秀吉の忠実な家来として有名な石田三成も長浜の出身で、長浜の駅前には、秀吉と出会う幼い三成の像もあります。
次のページは、長浜の見所です。