ロジカルシンキング/ロジカルシンキングの活用事例

成功者が持っている論理的な伝え方(2ページ目)

分かりにくい伝え方、論理的でない伝え方は、だらだらとしていて結論と理由付けが見えなくなります。この状態では、伝えたいことが伝わらなかったり、相手に誤解を与えたりトラブルが絶えないなどが起こります。結論を明確にして、かならず理由とセットで提示することで、具体的で簡潔、筋の通ったコミュニケーションになります。

執筆者:大石 哲之


面接で使える論理的な話し方

面接の場面でとわれる結論から喋る力

面接の場面でとわれる結論から喋る力

たとえば、面接の事例です。「当社を志望する理由はなんですか?」という質問に対して、あなたはどのように答えますか?

ダメな例は、自分の経歴から話にはいっていったり、志望にいたった経緯をだらだらと喋ってしまうことです。たとえばだめな例を挙げると、

■NG
「私は大学で環境問題について勉強しておりまして、いま日本のなかでも環境問題にはいろいろなものがありますが、とくにエネルギーの問題についての環境との関わりについて感心があります。とくにいまは震災の問題があって、エネルギーの問題がとりわけ重要になってきていると思います……」

「御社に興味をもつようになったキッカケは、御社のC氏が出版していた本の中で、日本のエネルギー問題についての分析がありまして、そのなかでいっていたことが大変関心をもっていまして、これは自分が大学でやってきた研究とリンクをするところがありまして……」

といった具合です。冗長な身の上話や、志望のキッカケについて聞かされた面接官は退屈になってしまうでしょう。

「当社を志望する理由はなんですか?」と聞かれているのですから、「XXという理由で御社を志望します」と答えるのが結論から話すということです。

では改善例を示します。

■OK
御社のXXエネルギーの開発において、基礎研究分野で貢献したい。貢献できる研究は・・・」

御社のインド進出に貢献したい。過去にインド進出の企画と立てたことがありその経験を御社にもフィードバックできるからだ……」

という具合になります。だいぶスッキリして、明確に伝わるようになっていますよね。
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